人気沸騰のコーデックス(塊根植物)|人気の秘密と知っておきたい管理方法の基礎知識

コーデックスとは

 

最近感じるんですが植物って趣味としては入り口が広いですよね。種類も当然豊富なんですが、楽しみ方の幅もすごく広いです。
お部屋で楽しめる範囲で育てる方もいれば、お庭をガーデニングしたり。家庭菜園もそうですし、ご自分で種を採集して増やす方もいます。

そんな中コレクターに熱い指示を受けているのが多肉植物なんですが、その中でも非常に盛り上がっているのが塊根植物=コーデックスと呼ばれる植物です。

どんな植物なのか、初めて耳にする方でもわかりやすいように特徴をまとめてみました。

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コーデックス(塊根植物)とは?

 

グラキリス

 

コーデックス(Caudex)=塊根植物

読んで字の如く、根っこがかたまりになったような植物です。本来は根が肥大したものを言うらしいのですが、茎や幹が固く肥大した植物もコーデックスとくくられています。(茎や幹が肥大したものは正確にはパキカウムと言います。)

有名な品種だとアフリカのバオバブもコーデックスです。
なぜあんな形をしているかというと、あの膨らんだ部分に水を蓄えておくためなんですよ。そうする事で、中々雨の降らない乾季もタフに乗り越えていきます。多くの品種が乾燥地帯に自生しているためです。

多肉植物で葉がプックリと膨らんでいるものがありますが、それと同じ原理です。

 

コーデックスの魅力・人気の理由

 

 

では多くのプラントラバー(愛好家)に愛されるコーデックスにはどんな魅力があるのでしょうか。

 

ぽってりした愛らしいフォルム

 

まずはその姿形です。
先述したように、水を蓄えるために木の幹のように固く大きくなります。品種によって膨らむ箇所は変わりますが、コーデックスの原産国の多くはマダガスカル等の乾燥地帯です。
厳しい環境を生き抜くための生命力を感じますよね。短く太く根をはる品種は、小さくても力強さがあります。

 

花を咲かせる喜び

 

コーデックスは珍妙な見た目のものが多いですが、その見た目に反して美しい花を咲かせるものもあります。砂漠の薔薇と呼ばれる"アデニウム"という品種がとても有名ですが、その他にも小さい花を咲かせるものや、僅かな時間しか咲かないものなど多種多様です。

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育て方が難しい種類もありますし、そんな子に花がつけばきっと感動を与えてくれます。じっくりと時間をかけて共に成長していくことができるんです。

 

育てる難しさ

 

植物によっては簡単に育てることができ、どんどん大きくなる強い種類もいます。ですがコーデックスは日本に自生しておらず、環境の違う国・地域からやってきた植物の為、まだ育てる事が難しい品種も存在します。

日本で種から育った「実生」であればまだ比較的容易ですが(その環境で育った為)、現地から直接やってきた「現地球」は日本の環境に慣れず枯れてしまう事も多いのです。

それゆえ多くのプラントラバーが日々試行錯誤しながら愛情と情熱を注いでいるんですね。

 

おしゃれなインテリアプランツとして

 

インテリアプランツとしても高い人気を誇るコーデックス。
それを象徴するようにファッション業界をも賑わしています。

有名セレクトショップUNITED ARROWSと、業界では注目度も高くそのライフスタイルが多くの人の共感を呼んでいるaneaKen(横町健)氏が手がけるBOTANIZEとのコラボイベントも記憶に新しいです。

また「ポット」、いわゆる植木鉢も重要なアイテムの一つで、様々なアーティストやブランドからコーデックスの魅力を引き立てるポットが生み出されています。

中には希少価値が高く、オークションなどで高値で取引されているものもあり(数万円単位)、改めて人気の高さが伺えます。

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コーデックスの基本的な管理方法

 

 

魅力いっぱいのコーデックス。しかし管理方法を間違えると当然ですが枯れてしまいます。どのように管理すればいいのか、基本的な管理方法をチェック!

 

コーデックスは乾燥に強い

 

マダガスカル等の乾燥地帯に自生している為、当然ながら乾燥には強いです。

反対に湿気には弱く、水分を含みすぎると根腐れを起こしてしまいます。まずは日当たりが良く風通しの良い場所に置くようにします。水やりの目安としては土が完全に乾いてから、少々水やりをしなくても全く問題ない為、水のやり過ぎだけには十分注意してください。

土はサボテン用等の水はけの良いものを選びます。通気性と排水性はコーデックスにとって快適な環境の基礎です。

赤玉土鹿沼土桐生砂ボラ土などを自身の好みで配合する方も多いですね。

 

 成育期によって変わる管理方法

 

多肉植物は品種によって成育期が異なります。春秋型・夏型・冬型がありますが、一般的に流通しているコーデックスの多くは夏型です。

しかし、"亀甲竜"など冬型のものもありますので自身の所有する品種の成育期はあらかじめ確認しておきましょう。最も多い夏型の管理法です。

夏型コーデックスの管理

成育期 春〜秋 ・・・水を与えて良い時期です。土の渇きを確認しながら、あげすぎに注意して水を与えてください。

休眠期・・・冬は休眠期に入る為、葉を落とします。寒さには弱いので室内の日当たりのいいところなどで管理する必要があるので、秋になって気温が落ちてきたら場所を移動しましょう。目安としては5度以下は避けます。

また冬型は涼しい時期に成長しますが、あまり寒すぎると枯れてしまうため品種によって管理法をあらかじめ確認することをオススメします。

 

まとめ|自分好みのコーデックスを見つけて楽しもう

 

不思議な形をしたコーデックスたち。
本当にたくさんの種類があり、見ているだけでもワクワクしてきます。魅力いっぱいの可愛い植物、ぜひ私たちの時間・空間に取り入れてみましょう。きっとたくさんの発見や楽しみが待っているはずです。

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