アパレル店員の接客がウザい|セレクトショップで接客を受けるメリットあるの?

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アパレルの接客うざい

販売員の僕が言うのもなんなんですが接客が嫌なお客様は非常に多いです。これは今に始まった事ではありませんが、変えようのない事実です。

そしてご存知の方も多いかもしれませんがこんなニュースが。

ついに来たかと言う感じです。ネットなどでも良く見かけるのが

  • ゆっくり買い物したいのに声かけがうざい
  • 視線を感じて買い物に集中できない
  • イヤホンしているのに話しかけてくるなよ
  • 「鏡で合わせて見てください」とかさっきから何店舗目だよ

などなど挙げだしたらキリがない手厳しい意見。なるほどなるほど、お客様の意見はすごく納得できるし勉強になることばかり。
ありがたい意見として頂戴し、店舗運営の改善を図るのも僕たちの大事な仕事です。ありがとうございます。

しかしなぜ接客されたくない人が多い中で、積極的にお声かけをするのでしょうか?
今回は「接客を受けたくない人」向けに「店員が接客をする理由」を突っ込んでお答えします。この記事を読んでなるほど、接客を受けるのも悪くないね!と思っていただければ幸いです。

 

アパレル店員の"うざい"行動あるあるの理由

 

服を買いに行って「接客を受けるメリット」を考える前に、店員が"うざい"と言われる行動をシチュエーション別に答えてみようと思います。

ぐー
ウザイってわかってるのになんで?

 

 

入店後の声かけと視線

 

良く言われるのが入店後に「どうぞご試着お申し付けください。」などの声かけ。
「ゆっくり買い物したいのにいちいち声かけて欲しくないな」と言う方も多いと思います。実は声かけや視線を送ることには色んな理由があって、

ようこそお越しくださいましたの歓迎

お客様がいらっしゃる事を認識しています

困ったことがあればお手伝いします

「盗難防止」

というような意味があります。
"盗難防止"という理由には不思議に思う方も多いのではないでしょうか?実は大型ショッピングセンターなどでも盗難は多発しているのが現状です。
もちろんお客様全員を疑ってかかっているわけではありませんのでご安心を(笑)
様々な対策はされているのですが、たとえカメラに映ってもスタッフは漫画やドラマみたいに追うことができません。これは名誉毀損や傷害など様々な大人の事情でそうなっているのです。

未然に防ぐ意味でも、一度お声掛けすることでスタッフの存在を知っていただくという意味合いもあります。これは気を悪くしてしまったら申し訳ないですが、盗難などの事例がある事も事実だということ。
入店時に声をかけられたくなかったらネットショップ(EC)をお勧めします。

 

イヤホンをしている人にも話しかける

 

「わざわざ声掛けるなアピールしてるのに!」そう思うでしょう。ですが声をかけます。なぜかって?

自分で声掛けるのが恥ずかしくてイヤホンしてる人もいるから

イヤフォン=声掛けるな、がみんなに当てはまるわけではないんです。自分から声掛けるのが恥ずかしいから待ってる人もいます。
イヤフォンしていても声をかけるとすぐに外して質問してきたり、会話が始まるケースも非常に多いです。逆にお声かけをしないことでクレームになるケースも多いんですよね・・・

店内はあなたの部屋で、あなただけのプライベート空間ではありません。店員からお声掛けする場合もございます。

 

「試着していただけます」の声かけ

 

この声かけに対して「知ってるよ」とか「当たり前やん」って思う人も多いでしょう。「上着を羽織ってると声かけてくるやつなんなの」っていう人もいると思います。
でも1つ言わせてください。

あなたは勝手に人の家の冷蔵庫を開けますか?

それが当たり前だと思ってるなら何もいうことはありません。
でも手にとって勝手に試着してるものは「商品」であって「あなたの私物」ではありません。

誰かがお金を払って購入するものです。おれ(わたし)は客だから何してもいいとか、お金払うんだから当たり前と思っている人はちょっと勘違いしています。
お客様と店員は同じ人間で対等であり、お金という対価を払ってサービスとお品物を交換します。世の中すべて"等価交換"です。
手にとって素材感や価格などを確かめていただいて、試着したければスタッフに尋ねましょう。もしそれが嫌ならネットショップか、あまり踏み入ってこないファストファッションをお勧めします。

 

商品説明をすることで未然にクレームを防ぐ

 

店員が商品説明をする理由は、その商品をもっとよく知ってもらう事と説明不足によるクレームを防ぐ意味もあります。

セレクトショップ等で販売している洋服や小物は決して安くはありません。販売する側は、責任を持ってお客様にご納得していただいた上で販売しなければいけない。
もし商品を知識がない状態で水洗いしたとしてボロボロになったとします。店に問い合わせたら

ぐー
自己責任です。

とか言われたらめちゃくちゃムカつきませんか?
そうならないためにも注意していただきたいことや、商品特性は知っておいて損することはありません。店員は説明書ぐらいに思ってくれても構いませんよ。

 

販売員のレベルの違いと接客応対

 

 

まず知って欲しいのは「接客」というものはお店の価格帯など総合的なランクで変わってきます。
ここで誤解を与えないように補足しておきますが、決してファストファッションを下に見ているのではなく"売り方の違い"が大きいということです。
下に行くほどより回転型の客数を増やして売り上げを構築するという販売方法になるということ。

コンビニで"ハイチュウ"の接客はされないけど、車のディーラーでは細かく説明を受けるのと一緒です。

扱っている商品の価格帯でお客様に頂戴するお金の額も変わってきますし、価格に見合ったサービスと商品を提案するのが「店舗」です。
行くお店によってスタッフが声をかけて来るかどうかは変わります。

接客レベルの違いにおいては、会社でしっかりとした研修があるのかどうかでも変わってきますし、ファストファッションという分野が浸透した今、販売員になる為の敷居が下がった(求められる知識量や技術)事も要因の1つでしょう。

少なくともセレクトショップではスーツも扱うところがありますし、お直しの技術や商品知識が必要です。
この業態の差を考慮せず「アパレル店」として一括りにしてしまうことも悪いイメージを与えているのだと思います。

中には「1〜20.000円のシャツなんて安いし、知識もあるからほっといてくれよ」と言う方もいますが、シャツ1枚1000円くらいで買えちゃう世の中でそう思う方の方が少なくなってきてるのが現実ですので。

 

接客を受けるメリット

 

では接客受けるメリットってなんなの?って思われる方へ。
これからする話がちょっとでも響いてくれると嬉しいです。

 

 

正しい知識を身につけることができる

 

上記した"クレームを未然に防ぐ話"とも関係しますが、商品について正しい知識を身につけることは重要です。

服にはTPOがあり、間違った着方や好ましくない場所での着用法というのもあります。例えば友人(同僚)の結婚式に呼ばれたとして、あなたは目立ちたい一心で相応しくないコーディネートをブチかましたとします。
そうすることであなたが恥を掻くのは構いませんが、あなたを呼んだ人が恥をかきます。
相手がたのご両親、上司に

ぐー
個性的な友人を持っているね。ハハハ・・・(冷めた目)

と言われて涙目になるのは主賓です。
TPOってすごく大事で、若かろうが偉かろうが関係ありません。
ちゃんとした知識で正しいコーディネートをすることは社会人のマナーです。そんな知識を店員をうまく利用して学びましょう。

余談ですが、コートの左袖にタグを付けている人見かけませんか?あれは基本的に「こんな生地使ってます」という表示なんで外して着るのが正解です。

コートの袖タグ
【ジャケット・コートの袖タグ】着用時は取るのが正解・理由も詳しく解説

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あれは正直、恥ずいです。店員が教えてないのも悪いですが知らない事も自己責任になっちゃいます。
もし知らなくて付けたままの人がいたら、そっと外してください。
そして教えてくれなかった店員にクレーム言ってもいいでしょう。代わりにこの場でお詫び申し上げます・・・

 

自分では思いつかないコーディネート

 

アパレル販売員はファッション・洋服を着ることのプロです。

医者が医学を学ぶように、料理人が新しいレシピを開発するように、芸人が新ネタを開発するように・・・販売員も洋服の知識や歴史を学んでいきます。
それだけでなく常にそんな世界に身を置く事で

流行の最先端を知っている(同時に歴史あるものも)

感度が高く、洗練される

本当にいいものがわかる

コーディネート術が身につく

上手に着こなすテクニックを知っている

たくさんの「お客様に提案できる情報」をインプットしていきます。もちろん歴やセンスもありますが。

「オレ(ワタシ)はそんなもの聞かなくてもおしゃれだし、店員よりもセンスあるぜ!」

っていうファッションモンスターにはそんな助言必要ないかもしれませんが、多くのお客様にとって為になる情報を提供できるバックボーンを持っています。
これってめちゃくちゃ利用価値ありませんか?絶妙なサイズバランスや色使いのテクニックなど、聞けることは聞いちゃいましょう。
もし自分に酔ってベラベラ喋るおしゃクソ野郎な販売員がいたらシカトするかチョップかましてやるといいです。

 

いち早く情報を知ることができる

 

その世界に身を置いているからこそ得ることができる情報もあります。
基本的にどんな情報も解禁されるまでは外部に漏らしてはいけません。当たり前ですが。でも中にはすごくグレーな内容もあります。

館内のフェア情報

セール対象商品について

ブランド情報

販売員とお客様は対等な人間同士であると言いました。

丁寧で品格のある振る舞いができるお客様、フレンドリーでいつも楽しく来店してくださるお客様、そんな方達にはお得な情報をお知らせたいと思うものです。

お金を使うからいいお客様と思ってませません。

お客様と販売員の信頼関係が成り立ってこそです。そんな関係性ができれば、大問題にならない範囲でこっそり情報を教えてくれるかもしれません。

 

商品に付加価値をつけてくれる

 

これは男性の方がピンとくるかもしれません。
ファッションを感覚的に楽しみ、ブランドや値段(高価なもの)に捉われない、"可愛い"や"綺麗"を大事にする人が女性には多い傾向があります。
反面、男性はブランド価値やその歴史、ウンチクにお金をかける人が多いです。
そんな人は店員の話に耳を傾けるといいかと思います。

この商品にお金を払ってもいいという決め手となる情報が聞けるかもしれません。店員と会話も弾み、きっと楽しい気持ちでお店を後にできると思います。

 

アパレル店の接客は苦手だけどアドバイスが欲しい人は?

 

ショップで直接接客を受けるのが苦手だけど、ファッションのアドバイスが欲しい人もいるかと思います。そんな方たちにも嬉しいサービスがどんどん出てきています。

近年話題のファッションレンタルは専属のアドバイザーがつきますし、有名なショップのお洋服を月額で何着か借りることができます。ファッションレンタルについての詳しい解説や、ファッションレンタル サービスを使うメリットデメリットは別の記事でも紹介していますが、今後のファッション業界を大きく変えてくれそうですね。

普段販売に携わっている僕の目線でもおしゃれを楽しむ幅が広がることはいいことだと思います。Amazonもファッションに注力していますし、今後もっともっと色々なサービスが出てきそう。一部のショップをのぞいて販売員の存在は今以上に専門性が求められるようになるかなと。アレクサが服を選んでくれる日も近いかもしれません(笑)

 

最後に|快適にお買い物をしていただく為に

 

今回は「接客して欲しくない人」向けに記事を書きました。
しかし、「接客を受けたい人」も世の中多いのです。接客しないことでクレームが発生する事もあります。経験を積んでこの方は声をかけた方がいいのか、そうでないのかを見極められるよう学んでいきます。

しかし、声をかけるorかけないという自己判断こそが"おごり"なのかもしれません。
お客様に気持ちよくお買い物をしていただきたいというのはどんな販売員も同じ。

それでも力量が足らずに"ウザイ"と思われる事もあるでしょう。それでも店頭に立って笑顔で声をかけ続けることは楽なことではありません。接客業には挫けない勇気も、折れない心も必要です。

この記事は店員ウザイに対して言い訳をする為に書いたわけではなく、苦労してるんだよって同情して欲しくて書いたわけでもありません。

世の中が機械化、AIで自動化していく中で、接客業に身を置く人間として今後も人と人との繋がりが続くよう、僕たち販売員は努力します宣言です。

最後に、もしこの記事を読んだ後に服を買いに行って店員がうざかったらこうしてください。

「結構です。」ときっぱり断る。

これが多分、一番効果的です。笑

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