アウター選び|ダウン選びに"絶対"役立つ予備知識と選び方・買い方

2018ブランドダウン

 

冬の大本命アウターといえばダウンジャケット。
年々厳しくなる(ように感じる)日本の冬を越すにはウールコートだけでは心もとなくなってきました。そういった背景からか、都会でもハイスペックなダウンジャケットを求める人が多く、多くの方が1着はクローゼットに忍ばせているという方も多いのではないでしょうか?

残暑厳しい日本の夏。冬場のことまで頭が回らないであろう時期にも関わらず、昨年お目当のダウンを購入できなかった方や、感度の高い先物買いをする方を中心にブランドダウンの争奪戦が繰り広げられています。

筆をとるには遅すぎた感じは否めませんが、毎年数100枚ものダウンを販売するセレクトショップの現役販売員として、あなたのダウン選びに必ず役に立つ情報をお届けしようと思います。

  • 今年は必ずダウンが欲しい!
  • 最強の1着が欲しいけど選び方がわからない
  • ブランドダウンは何がいいの?
  • 高いだけのような気がするけど・・・

まだ暑いし寒くなってからでいいや!というあなた。うかうかしてると大本命を逃してしまいますよ。

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ダウンジャケットの基礎知識とメリット

 

ダウンボールとフェザー

 

ダウンジャケットがなぜ大多数に支持されるのか・・・とその前に。
ファッションサイト・ブログを謳っていても「ダウンは重い」「ダウンはオシャレじゃない」「ユニクロのダウンが最強」「ブランドダウンは高いだけ」などのちょっと浅いかな?という情報が散見されます。(もちろんしっかりと解説されているサイトもあります)

まずは大前提としてダウンジャケットがどういったものか、正しい情報を簡単に説明していきますね。

 

ダウンジャケットの定義・使用される素材

 

こういった記事を拝読した事があります。

ダウンジャケットは重い→でもユニクロのウルトラライトダウンはすごく軽くて最高!

ダウンジャケットに関してこういったイメージを持っている方も多いのでしょう。モコモコして着膨れしがちなシルエットから、重たいと言うイメージを抱くのかもしれません。

結論を言うと、ダウンジャケットの最大のメリットは「軽くて暖かい」という一言に尽きます。
ダウンとは、水鳥の胸のところにあるボール状の羽毛です。1羽から取れる量が非常に少ないために希少価値があります。

このダウンボールは非常に軽く、空気を多く含み暖かい空気を逃しません。その特性を利用したアウターこそがダウンジャケットなのです。ダウンボールが持つ特徴は軽さだけでなく

ダウンボールの特徴

保温性

吸湿性

放湿性

といった様々な優れた性質を持っており、水鳥の種類によって品質や価格にも差が出ます。(ホワイトグースダウンとか)
簡潔に言うと、この"ダウン"を利用した防寒アウターがダウンジャケットと定義できますね。

ダウンを主要な素材として生地に詰める事で「軽いだけでなく暖かい空気は逃さない・余分な湿度(蒸気)だけを外に放出する」事が可能になります。こういった理由からダウンジャケットはウールコート以上に寒さから身を守ることに特化した防寒アウターだといえます。

補足ですが、ユニクロのライトダウンは軽くて当たり前。軽い生地に少ない含有量のダウンやフェザーを詰めれば軽いのは当然です。ダウンジャケット自体"軽い"という事が大前提なのですから。

 

ダウンとフェザーの混合率は気にする必要なし

 

ダウンジャケットはダウンの他にも合わせて詰めものがされています。よく使われるのはフェザーや中綿。

品質管理タグには混合率として

  • ダウン80%
  • フェザー20%

といった表記がされています。
上記したようにダウンという素材は高級素材であり、使用量が多ければ多いほど商品価値は上がりますね。ここで注意していただきたいのは混合率。よく勘違いされるのはダウンの割合が多ければ多い方が高級品で暖かい・信頼できると思っていらっしゃる方が多いです。

  • ダウン80%
  • フェザー20%

ダウンの総量・・・500g

  • ダウン90%
  • ダウン10%

ダウンの総量・・・300g

書き出すとわかりやすいと思いますが、いくら割合が高くても使用するダウンの総量が少なければ暖かさは半減します。見た目だけの割合で「このダウンは高いだけ」「安いけどいいダウンだ!」とは一概に言えないというわけ。

さらには表に使用する生地やダウンのフィルパワー(後述)によっても良し悪しが変わります。

 

ダウンの品質を測る"フィルパワー"とは?

 

フィルパワー比較

https://www.comforterexpert.com/fill-power-mean/

 

ダウンの品質を比較する判断材料として"フィルパワー"という基準があります。
フィルパワーとは同じ量(重さ)のダウンをかさ高で比べたもの。数値が高い方がかさ高は高くなっていますが、それだけたくさんの空気を含む上質なダウンであるという事です。

ダウンは暖かい空気を含む事で保温効果が生まれるので、フィルパワーが高ければ高い方がより暖かいダウンジャケットだとう事がわかっていただけるかと。

フィルパワーがわからないときは?

フィルパワーは必ず明記してあるわけではありません。もしお店で比較したければ、ダウンジャケットを手で握り比べて見てください。フィルパワーが高いダウンはすぐに形が戻りますが、フィルパワーが低いダウンはジワジワと形が戻ってくるはず。生地にもよりますが、1つの判断材料になるはずです。

 

ダウンのサイズ選びのポイント

 

ダウンを暖かく着用するポイントはサイズ感。サイズ感を誤るとダウンの持つ「暖かい空気を逃さない」というメリットを損ねます。

サイズ選びのポイント

ゆったりサイズで中に着込むのではなく、ジャストサイズで着ることでアウターとトップスの隙間を埋めます。そうすることで暖かい空気が外に逃げるのを防ぎ、防寒能力を高めてくれます。ダウンはジャストサイズで選びましょう!

ダウンのサイズ感についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ダウンジャケットサイズ感|絶対に失敗したくない方のためのサイズ選びのポイント

本格的に寒くなると大活躍するダウンジャケット。 しかし購入する上で悩ましいのが「サイズ感」の問題。実際に私も店頭でお客様を接客して多くの方が気にされるのはサイズ選びについて。ジャストサイズがいいのかゆ ...

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ダウンジャケットはオシャレなのか?

 

 
 
 
 
 
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ダウンは着膨れして野暮ったい、そんなイメージを持っている方もまだまだ多いな・・・というのが実際に毎日たくさんのお客様を接客していて感じること。

しかしここ10年でその印象はどんどん変わってきています。いいブランドがどんどん露出し認知され始めた事でコートとは違ったオシャレな要素や機能美が注目されているんですね。

 

シルエット・生地・ディティールでみるダウンのファッション性

 

昔はダウンといえばナイロンのシャカシャカしたボリュームのあるシルエットというのが一般的でした。

しかし、ダウン専業ブランドをはじめとする多くのブランドが新しい生地に挑戦したり美シルエットを追求し続けた事でファッション性はどんどん高まっています。

ウール素材・Gore-Tex(ゴアテックス)・細身のシルエット・撥水加工・止水ジップ・シームレス・ダウンコート

一口にダウンといっても多種多様。
タフなアウトドアシーンからオンオフともに着れるものまで目的に合わせてチョイス可能。ダウンが野暮ったい・オシャレではないという時代はとうに過ぎ去っています。

 

人気ダウンブランド|市場でもっともアツいブランドとは?

 

高級ブランドの代名詞であるモンクレール。
しかし価格の高騰も含め、一般の方にはなかなか手が出ないものになってきました。20万クラスのダウンですからね。しかし新しいブランド、古くからあるブランドも再注目を集め世の中には様々なダウンが浸透してきています。

TATRAS(タトラス)・CANADA GOOSE(カナダグース)・DUVETICA(デュベティカ)・WOOLRICH(ウールリッチ)・DESCENTE ALLTERRAIN(デサント オルテライン)・THE NORTH FACE(ノースフェイス)・PYRENEX(ピレネックス)

挙げだしたらきりがありませんが、中でもここ数年街をジャックしているダウンブランドの筆頭がタトラス・カナダグースでしょう。

そして、2018年特に人気が再燃した感じがあるのがカナダグース。

カナダグース人気

photo by SHIPS

 

2017年ごろには一旦落ち着いてきたかな・・・と思いきや、各セレクトショップで初動がめちゃくちゃ早く真夏にも関わらず今年バカ売れしているのがカナダグースです。これには同業である各ショップスタッフたちも驚いていました(笑)タトラスとカナダグースは今後もダウンのレジェンドブランドとして君臨するのではないでしょうか。

カナダグース・タトラスそれぞれ注目のモデルはやはり定番のこのあたり。即完売必至です。

  • CANADA GOOSE(カナダグース)

名作ジャスパー・シャトーパーカーあたりは絶対に外さないモデル。結局行き着くところはブランドの代名詞的モデルです。

 

  • TATRAS(タトラス)
[TATRAS(タトラス)] ダウンジャケット DOMIZIANO / MTA18A4289 チャコールグレー (5) [並行輸入品]
TATRAS(タトラス)

様々なショップと別注もやってますが、結局のところ別注よりもオリジナルの方が飽きのこない魅力を感じます。

 

  • THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)

何がおきたのか、今年爆発的に人気を呼び入荷しては即完売で生産が全く追いついていないのがノースフェイスの「バルトロ」と「マウンテンジャケット」の2モデル。

追加販売の日には並びができるなど、最近のファッションシーンで一般層にここまで人気が及ぶのは久々と言える大ブレイクアイテム。見つけたら即買い必死のダウンで、今後数年ピークが続くと思われます。

 

ブランドダウンの入荷タイミングやおすすめの購入時期

 

ブランドダウンの入荷時期は7月〜8月!

 

ダウンの入荷時期は、早いものですと7月末ごろから入荷が始まります。
もっとも多いタイミングはお盆明けの8月中頃ですね。ここで第一弾の入荷がありますが、まだまだ追加の入荷もあります。

特に増え出すのは9〜10月ごろ。
これくらいのシーズンには出揃い出すので、まだ大丈夫だろうと油断していると一気に在庫欠品で購入できなくなりますよ。

 

ブランドダウンを確実に手に入れるための最適な購入時期

 

購入時期は早ければ早いほうがいいです。
最初の入荷時期が夏であろうと、もうすでに買うことを決めているのであれば即購入を強くおすすめします。早く手に入れる事でどういうメリットがあるかというと

早くダウンを買うメリット

  • 1シーズンど頭からフルで着れる
  • サイズ欠けによる入荷待ちがない
  • 最悪購入できないという事態の回避
  • 妥協しなくて済む

それでも悩ましいなぁ・・・少しでも安く買いたい!という方は9月には購入するべき。理由は簡単で9月には各ショップで10%オフフェアやポイント還元フェアが実施されるからです。

この時期を外すとあとは11月まで待たなくてはなりません。そんなトップシーズンにお望みのものを手に入れられる確率はグッと下がりますので、ご注意ください。

 

最後に|トップシーズンには手に入らないと思った方がいい

 

 

小林亜里沙さん(@ak.1224)がシェアした投稿 -

厳しい冬の寒さからあなたを守るアウター、その最たる存在であるダウンジャケット。
今シーズンも激しい争奪戦が繰り広げられています。もしあなたが今年ダウンの購入を検討されているのなら、いますぐにリサーチを開始してください。

トップシーズン(11月以降〜)にはなかなか手に入らなくなりますよ!

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