多肉植物|リメイク缶など穴がない鉢を使う時の注意点・水捌けの悪さへの対応法

 

photo by greensnap

 

お気に入りのポット・植木鉢でインテリアとしても楽しみたい多肉植物。
リメイク缶を用いたり、お気に入りの器やカップなどに植え替えたり、寄せ植え作品として多くの愛好家に楽しまれています。
しかし、もともと植木鉢としての機能を持っていない器は、植物にとっては住みにくい環境であったり、場合によっては枯れてしまう場合もあるのです。
今回はそんな惨事を引き起こさないために、穴がないポットを使う場合の注意点と対策を研究していきましょう。

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おしゃれな缶や器を鉢にしたい!

 

やっぱり自分の気に入った器を使うと植物への愛情もひとしおですよね。オリジナリティ溢れる素材選びで植物を楽しみたいもの。

こんなヴィンテージ風の缶なんかグッと雰囲気が出ますし、お気に入りの陶器やガラス瓶など様々なものをお気に入りの植物と組み合わせたくなります。

ですが、こういったもともと"植木鉢として作られていないもの"には底に穴がなく、デメリットもあります。
まずはそのデメリットを把握しておきましょう。

 

穴がない鉢は何がダメなの?

 

まず前提として、底に穴が空いていないポットはおすすめできません。植物の生育環境としてはデメリットの方が大きいからです。
しかしお気に入りの器があってどうしても使いたいという場合は、対策をしながら使用することをおすすめします。

まずはどんなデメリットがあるのか説明していきます。

 

水捌けが悪い

 

植物の潅水(水やり)の基本は「鉢底から水が抜けるまでたっぷりと。」
鉢内に余分な水分を残さない、不要なものを水で洗い流すなどの理由から"鉢底から水が抜けるまで"水を与えます。
しかし穴がないということは水が抜ける所がありません。

当然、余分な水分が鉢内に溜まってしまうので、鉢内は水分量が多くなり乾燥しなくなります。多くの植物は根がジメジメした状態が続くと良くありませんし、乾燥地帯に自生する多肉植物ならなおさらです。
水捌けが悪いということはそれだけで大きなデメリットどころか死活問題ですね。

根腐れ・病気の原因に

 

水捌けが悪くなることで起こりうる一番の問題は"根腐れ"でしょう。
水分量が多すぎることで根が腐ってしまい、それが原因で植物が体調を崩す、もしくは死んでしまうことがあります。
置き場所や水やりの頻度でも根腐れは起きてしまう恐れがある病気で、鉢底から水が抜けないとなればその確率は格段に上がってしまいます。

また、与えた水が抜けないと鉢内に不純物が溜まってしまったり、日中の日差しで高温になって蒸れてしまったりと衛生面でも良くないため、こういった理由から鉢底に穴がないと管理が非常に難しくなるんです。

 

対策方法は?

 

穴がない鉢ではうまく植物を育てることができないのか・・・というとそうとは限りません。
対策さえすれば楽しめる道があるはず・・・!

 

穴を開ける

 

可能な素材であれば穴を開けてしまいましょう!
インパクトや電動ドリルを持っている人は、専用のピットがあるのでガンガン開けてしまいましょう。

「穴がないなら開けてしまう」というのが一番手っ取り早い対策です。
ですが趣味でDIYをする人や仕事で使う人でなければ道具を準備するのにお金がかかる・・・そんな方には別の方法を。

 

おすすめ!

用土にゼオライトを使う

 

穴のない鉢を使用する際の用土にゼオライトを使用します。

ゼオライトは、多孔質の鉱物で水質浄化や湿度調整に用いられます。何が良いかというと、根腐れ防止剤として効果があることです。

植え付けの時にこのゼオライトを鉢底に敷くことで、根腐れを防ぐ役割を果たしてくれます。アクアリウムやハイドロカルチャーなどでも使われることがありますし、園芸店で簡単に手に入れることができますので、ぜひ使ってみてください。
ポイントは、水やりの量を少なめにして、水がゼオライトの層までしかたまらないようにする事。
そうする事で水が抜けない鉢も根腐れの危険性をグッと抑えてくれます。

 

まとめ|鉢に穴がなければ自分で開けるなどの対策を!

 

自分の気に入ったおしゃれな器で植物を育てたい。
そんな方は、植物が枯れてしまわないためにもデメリットを知ったうえで挑戦してみてください。一番簡単に効果が期待できそうなことはゼオライトを用土に利用すること。

色々な鉢でもっと植物を楽しんでくださいね!

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