くん炭(くんたん)とは?|用土に混ぜて植物の育成に利用される土壌の改良材

 

くん炭・特徴や使い方とメリット

 

植物育成には様々な用土や土壌改良材が使われています。
育てる植物に合わせて目的ごとにブレンドしてあるんですね。

今回は、改良剤の中でもくん炭(くんたん)と呼ばれる素材を紹介します。正確には「籾殻燻炭(もみがらくんたん)」と呼ばれるものです。
用土にブレンドするとどんな効果が期待できるのか・・・特徴や使い方をみていきましょう。

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植物育成に使われる「くん炭(くんたん)」とは?特徴や使い方

 

まずはくん炭の特徴や使い方を調べていきましょう。

 

くん炭の原料は籾殻(もみがら)

 

まずは原料から。
くん炭の原料に使われているのは籾殻(もみがら)です。
一応補足しておくと、籾殻は米の一番外側の殻です。精米すると出てくるカスのようなもの。
こんな物、見たことないですか?

 

籾殻

引用元:Basilist

 

この籾殻を低温で燻して炭化させたものをくん炭と言います。
高温で炭化させるとただの炭クズと化してしまうので、必要な養分がとんでしまいます。ですので、じっくりと低温で作られるわけですね。
意外と手間がかかります。

 

値段はやや高め

 

そういった製造方法のためか、単体の値段は他の用土や改良材と比較するとやや高めです。
後述しますがそんなに大量に使用するものではないため、よほど大量に植物を管理しているなどの状況でなければ少量の購入をおすすめします。

ちなみに私は大量に余らせています(笑)

正直、この2リットルぐらいで十分かと。

 

くん炭の使用方法

 

くん炭は改良材なので単体で使用したり、大量に用土に混ぜたりはしません。

配合例(多肉植物)

くん炭・赤玉土・鹿沼土・軽石・ゼオライト・バーミキュライト
0.50.5

 

これぐらいの割合です。
概要を把握したところで、くん炭を使うメリットを説明していきます。

 

くん炭を使うと得られるメリット

 

くん炭を使うことでどのようなメリットがあるのか、チェックしていきましょう。

 

くん炭を入れたブレンド用土

 

性質はアルカリ性|土壌の中和に使用

 

くん炭は土壌改良剤。
性質はアルカリ性で、酸性が強い土に混ぜて使うことで中和してくれます。

代表的なところでは、赤玉土は酸性ですので大量に使用する場合は少し混ぜてあげるとバランスが良くなります。ここでくん炭を大量に混ぜてしまうと逆にアルカリ性が強くなってしまうので、大量には使用しません。

単品で考えるとやや割高な気がしたくん炭も、よほど大量に使用しなければコスパはいいと思います。

 

植物育成に大切な微生物が繁殖しやすい

 

植物の育成には土中に微生物が必要です。
多孔質で通気性の確保がしやすい"くん炭"を用土改良に使うことで有機微生物が住みやすくなります。
用土を栄養のあるいい土にするには欠かせない存在なので、くん炭を使うことでより植物が旺盛に成長することができるのですね。

 

通気性・保肥性・排水性を高める

 

通気性だけでなく、保肥性や排水性にも優れています。
保肥性がよくなると、肥料を与えた場合の持続効果が見込めるため生育がより活発に。

根腐れ防止にもつながり、根の張りもよくなるので非常に優れた土壌改良剤といえます。

 

くん炭は多肉栽培にも向いている

 

この性質は多肉植物の育成に相性がいいため、独自にブレンドした用土に加える人も多いようですね。コーデックスがブームになっていますが通気性と排水性は非常に重要。
排水性が悪く鉢内を蒸らしてしまうと根腐れの原因となるため、積極的に混ぜてみてください。

経験上、赤玉土などを使う場合は劣化してしまうと排水性が著しく悪化してしまうので、こういった改良材でサポートしてあげることで改善されます。

 

まとめ|くん炭を利用して植物を元気に育てよう

 

くん炭は非常に優れた土壌改良剤でした。
くん炭の性質やメリットをまとめると

くん炭の性質・メリット

排水性・保肥性・通気性に優れる

土中の微生物を増やす

根腐れ防止

酸性土壌の中和

このようになります。
加えて、上記の内容からおすすめの使い方は

「赤玉土と合わせて多肉用土に配合」

ぜひ次回の植え替え時に試してみてください!合わせて使いたい肥料はこちらの記事にまとめています。

>>観葉植物の肥料の使い方と評判は?種類が多すぎるので厳選して紹介

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