多肉植物の中でも大人気のハオルシア。
多種多様な姿形で魅力に溢れる植物ですが、中でも種類の多い軟葉系は美しい窓をもち、性別を問わず人気が高い品種です。
その軟葉系の中でもさらにいろんな種類があることをご存知ですか?
今回は軟葉系のハオルシアの種類を紹介していきたいと思います。
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目次
軟葉系ハオルシアとは?
ハオルシアは葉の特徴などから種類分けがされており、細分化されています。
ハオルシアの基礎知識についてはこちらの記事を参照↓↓↓
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その中でも軟葉系は
粗皮類・・・表皮が厚くざらついており、細長い葉が特徴の窓があまりないもの。
厚皮類・・・玉扇や万象などの表皮が厚くツルッとしたもの。
薄皮類・・・オブト系などの表皮が薄く、透明感のある大きな窓を持つもの。
このように3種類に分類されており、それぞれに特徴を持っています。
ハオルシア・オブト系
オブト系とは?
ハオルシアに興味がある方は"オブト系"というワードを聞いたことがありませんか?
オブト系とは、オブツーサ(H.obutusa)の仲間の園芸的な呼称です。
この仲間はよく目にすることも多いですし、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
全体的に大きな窓を持っていて、透明感のある品種で非常に美しいです。
成長が早く、子株を吹きやすい種類も多くて育てやすいのも特徴。室内でも徒長しにくく育てやすいことから女性にも人気が高く、初心者にも手を出しやすい品種です。
近い仲間に
ベヌスタ系・・・葉の表面に柔らかい繊毛が生えたもの
シンビ系・・・オブト系が青緑色に対して、黄緑色系の葉を持つ
などがあり、同じような仲間です。
メジャーなオブト系という括りでまずは覚えよう!
ハオルシア・レース系
レース系とは?
"レース系"のハオルシアの特徴は、長い毛に覆われていること。
表面が繊毛のようなものに覆われていることで、全体的に白っぽく柔らかい印象を与えてくれます。
品種によってはサボテンのようにも見えるものもあり、オブト系とは全く違う雰囲気。
自生地では日陰や、岩場の斜面などの涼しい場所に生息するため直射日光や風の当たらない環境が苦です。ハオルシアの中でも管理がやや難しい部類になります。
このレース系という大きな括りの中には
セタタ系・・・白くて鋸歯が棘のようになっている
アラネア系・・・柔らかい毛状の鋸歯を持っており、毛玉のようにフワッとしている
などがあります。
ハオルシア・レツサ系
レツサ系とは?
"レツサ系"はオブト系と同様、非常に多くの種類がありハオルシアの園芸種の中でも中心的な存在。
葉の上面に窓を持っているタイプで、表面の質感や葉脈の入り方など様々で種類が非常に多いです。
交配種も非常に多いため、細かい分類は素人には難しいものも多いですが、それだけ多様な楽しみ方ができる品種ともいえます。
さらに細分化すると多くの名前が出てきますが、
レクサ系・・・不透明で平坦な窓を持っている
ピクサ・・・非常に種類が多くレツサ系の中でも人気の中心。窓の変化が美しい
スプレ・・・ピクサに似ているが、斑紋があり艶のある葉を持っている
もっと種類は多いですが、この辺りが代表的。
重複しますが交配が盛んなので、断定しにくいものもあり総じてレツサ系と呼ばれています。
ハオルシア・万象
万象とは?
成長が遅く、表面をスパッと切ったような窓が特徴の"万象"。
円形のような葉を螺旋状に伸ばし、ぎゅっと密集した株姿。
姿だけでなく、窓の模様が非常に変化に富んでおり、専門的に収集する人も多いですね。
自生地では窓の部分だけ地中から出ているのような形で、徒長してしまうとどっしりとした魅力がなくなりひょろっと痩せてしまいます。
万蔵は窓の紋様から
羽紋系・・・羽のように細やかな紋様が広がる美しい品種
雷紋系・・・太く力強い雷のような紋様が広がるタイプ
紫紋系・・・白い紋だけでなく、紫や褐色がかった色がひろがる
様々な紋様があります。
これ以外にも多くの紋様で種類が分かれているので、一口に万象と言っても沢山の種類があるんです。
ハオルシア・玉扇
玉扇とは?
万象に似ており、上部を切断したような形の"玉扇"ですが、異なるのは葉の形が扇状になっており横一列に展開していくという部分。
日本だけでなく中国や台湾など様々な国で愛される品種で、窓に入る紋様が様々あり非常に魅力的。
丈夫なものが多く比較的育てやすいですが、成長は遅いです。
国内のハオルシアブームのはしりのような存在で、多くの交配種があり古い園芸家からは今でも絶大な人気を誇ります。
玉扇も
白紋系・・・白い線の紋様が入るタイプ
黒紋系・・・黒い紋様が入り、ハオルシア全体でも珍しい
緑紋系・・・緑の紋様でこちらも非常に珍しい
などの紋様によるグループ分けがあります。
まとめ:ハオルシアの軟葉系も多種多様で種類が豊富
このように軟葉系ハオルシアと言っても様々な種類があります。
どれも甲乙つけがたい魅力に溢れており、色々集めたくなってしまいますね。
同じ種類だけを集めて育てるもよし、いろんなタイプを育てて楽しむもよし、ハオルシアは非常に奥の深い植物です。中には管理が難しい品種もありますが、比較的育てやすい植物なので、ぜひお気に入りの一株を手に取っていただきたいです。
みんなでハオルシアを楽しみましょう!