ここではサボテン・多肉植物・塊根植物など、植え替えに必要な用土の種類をまとめています。
植え替えは植物の育成に欠かせない重要な作業になりますので、生育期に順調に成長できるようはじめての方も植え替えにトライしてみてください。
- 各種用土
- 肥料
- 植木鉢
これらの情報をまとめていますので、目的に合わせて参考にしてくださいね。
目次
万能|サボテン・多肉植物の植え替え用土
市販のサボテン多肉用土は必要な成分や用土が配合されているため非常に便利。ホームセンターや場所によってはスーパーなどでも販売されています。
最近は100円均一でも売られているので初めて植え替えをする方には手に取りやすいですしコスパも優れています。
しかし育成環境や植物の種類によって生育に差が見られるので、こだわる方は「自分で配合してみる」という方法もありますよ。
市販のサボテン多肉用土について独自に考察した記事はこちら。
【考察】市販のサボテン用土は本当にサボテンに最適なのか?
園芸店やホームセンターに行くと、たくさんの園芸用土が販売されていますよね? このサイトでも過去に様々な土を紹介してきました。 赤玉土や鹿沼土など、単体のものを紹介してますが・・・今回気に ...
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サボテン・多肉植物用土の種類
配合ずみの用土以外にも様々な用土が存在します。これらを独自に配合したり単体で使用することもできますのでご参考に。
赤玉土|通気性や保水性に優れた用土
赤玉土は以下の点に優れた万能用土です。
通気性・保水性・保肥性
火山灰が元になってできた土ですので栄養素はないのですが、それゆえに雑菌が寄り付かない・繁殖を防いでくれるので重宝されています。
【赤玉土】多肉植物に欠かせない万能用土の特徴や使い方
"赤玉土(あかだまつち)"をご存知ですか? 植物の育成に非常に活躍してくれる用土で、いろんな場面で使われています。 多肉植物の愛好家は特に利用している頻度が高く、どんな書籍 ...
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鹿沼土|排水性抜群の用土
鹿沼土は関東ローム層から取れる火山灰が風化したもので軽石のようなもの。赤玉土と比較すると硬く水はけが良いのが大きな特徴で、粒のサイズも様々あります。
鹿沼土の成分は酸性で、日本の土壌の大半が酸性であるため山野草に向く土ですが多肉栽培にも使われることが多いです。
鹿沼土(かぬまつち)とは?特徴や使い方を詳しく解説|赤玉土との違いは?
園芸用土の一種、鹿沼土はご存知ですか?読み方は「かぬまつち」と読みます。 赤玉土に似ていますが、実際のところどんな使い方をするのかわからない。そんな方に鹿沼土の特徴と使いかたをご紹介しま ...
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日向土・ボラ土|硬くて排水性抜群
日向土とボラ土という呼び方の違いは
- 湿ったままのもの・・・ボラ土
- 乾燥処理したもの・・・日向土
という風に区別されています。この土は軽石みたいに硬いため、崩れにくい性質を持っています。特徴をまとめると
硬いため崩れにくい
排水性がいい
反面、保水性・保肥性に欠ける
タンクブロメリアの栽培などにもよく利用されます。
日向土(ボラ土)とは?特徴や使い方・排水性の高い便利な用土
園芸の基本的な用土の一種である日向土(ボラ土)。 粒の大きさも様々あるこの土は一体どんな用途で使われるのでしょうか? 特徴を知って、用土作りに役立てていきましょう。 [st_toc] & ...
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ベラボン(ヤシの実チップ)
ベラボンはヤシの実を利用しています。繊維質のものをチップにしていますが、特徴は以下の通り。
- 保水性に優れる
- 排水性に優れる
- 通気性が確保できる
- なかなか痛まず長期利用できる
ハオルシアの栽培などにも多用される用土です。
ベラボン(ヤシチップ)|使い方や特徴は?多肉植物の植え替えにも最適
植物の育成用土として利用されるベラボン(ヤシチップ)。 あまり使っている人が多いイメージはなかったのですが、調べていると多肉栽培に非常に有効な用土だということがわかりました。 最近はハオ ...
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桐生砂
群馬県桐生市の付近で産出されるため桐生砂と呼ばれます。特徴は
- 通気性・排水性に優れる
- 保肥性はない
- 水はけの改良に使う
赤玉土や鹿沼土よりも非常に固く崩れにくいです。多肉植物だけでなく、盆栽や山野草によく使われます。
桐生砂とは|特徴や使い方・盆栽だけでなく多肉にも使える用土
数ある園芸用土の中でも、ブレンド用として使う方が多い印象の桐生砂。 盆栽などをされている方は使う頻度が高いように思いますが、多肉植物の栽培にもむくのでしょうか? 今回は桐生砂の特徴と使い ...
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サボテン・多肉植物の土壌改良材・補助用土
代表的な用土の他によく利用される補助用土があります。市販の配合用土にも大抵含まれており、足りないものを補う大事な役目を持っています。
もみ殻くん炭(くんたん)
くん炭は、もみ殻を燻して作られます。メインとして使うのではなく、用土に少し混ぜて使用するものです。
- 排水性・保肥性・通気性に優れる
- 土中の微生物を増やす
- 根腐れ防止
- 酸性土壌の中和
赤玉土や鹿沼土だけでは足りない要素を補ってくれます。
くん炭(くんたん)とは?|用土に混ぜて植物の育成に利用される土壌の改良材
植物育成には様々な用土や土壌改良材が使われています。 育てる植物に合わせて目的ごとにブレンドしてあるんですね。 今回は、改良剤の中でもくん炭(くんたん)と呼ばれる素材を紹介 ...
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その他|バーミキュライト・パーライト・ゼオライト
他にも多種多様な副材料が存在します。
水や空気の通りをよくするバーミキュライト。用土内の状態を安定させてくれる素材です。
保水性を高め水もちをよくしてくれます。水はけが良すぎると水やりしてもすぐに水分が抜けてしまいますので、保水性を高めたい場合に有効な素材です。
園芸では、根腐れ防止として利用されます。水耕栽培などにもむき、においの吸着作用もあるため室内育成にもってこいですね。
サボテン・多肉植物の肥料
サボテンや多肉植物は、厳しい乾燥地帯に自生するため肥料をあまり欲しがらないというイメージの方も多いですが、与えることで成長に差が出ます。緩効性肥料などじっくり効いてくるものを与えると良いでしょう。
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こちらの記事で解説していますが、マグアンプは利便性も高くおすすめです。
植木鉢の種類やサイズ
植物の命を預かる器。植木鉢にも素材や形で様々な特徴があります。植え替え時は一回りほど大きな鉢を準備してください。
様々な植木鉢の種類
植木鉢の素材や形は様々。
陶器鉢・ガラス鉢・プラスチック鉢・テラコッタetc
植木鉢の種類については以下の記事をご参考に。
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まとめ|サボテン・多肉植物を植え替えて元気に育てよう
植物は定期的に植え替えを行う必要があります。
その度に植木鉢を変えてあげたり、用土を見直してあげる必要があります。ですがその用土も種類や特徴は様々。
植え替えのシーズンにちょっときになるな、と思ったらこちらの記事で基本情報をチェックして見てください。