服を買う際に生産国に関して敏感になる方は一定数います。
私自身も某セレクトショップでのアパレル経験が長かったせいか、どうしてもmade in 〇〇の表記を気にしてしまうんですよ。
そこで最近目にすることが増えてきた「made in PRC」というタグ表記。これってどこの国なのか気になりますよね。結論から言うと
made in PRC = 中華国の英文表記「People's Republic of China」
となり、中国製を表しています。これに関しては「わかりずらい」「ずるい」など様々な意見があると思いますが、私自身は今では特に気にしていません。その辺りの主観も含め、今回は
- 表記を使う理由
- made in PRC の違法性
- 中華製品の現在
この辺りについて触れていこうと思います。
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目次
made in PRCに表記を使う理由
なぜこのような表記になったのか、元をたどると
堀国際企業法務法律事務所の堀晴美弁護士によると、PRC表記は平成20年1月に発覚した中国製ギョーザ中毒事件以降に目立つようになり、現在も数は多くないものの流通している
引用元:産経ニュース
こんな経緯があるようです。食に対する大きな事件だったので、中国製品に対する不安や嫌悪感がより加速した事件と言えるでしょう。
服などのファッション市場に関しても、中国製=粗悪品というイメージが根強く、そのネガティブな先入観をうまく隠すように徐々にmede in PRCという表記が増えてきたという経緯ですね。
made in PRCに違法性はないのか
この表記の意味を知った方は
- 分かりにくいし卑怯
- 中国製に今まで以上に不信感を持った
- 買いたくない
という方も多いようです。国民生活センターなどに違法性を問う方もいるようですが、これは違法ではありません。
アメリカ製の商品を mede in USA と表示するのと何ら変わりまりませんのでね・・・
中国製のモノは安心?クオリティは?
実際に中国製のクオリティは如何なものか。
中国製品のクオリティは上がっている
モノづくりにおいて大量生産・低品質のイメージが強い中国製。
これは中国人ですら日本に買い物に来ると自国製品を嫌っていることから悪いイメージはぬぐえません。
しかし、現状の中国製品は一昔前に比べ質のいいものも増えてきました。とんでもない速度で成長し、もはや日本よりもはるかに優れた技術や経済の仕組みを持っているのが中国。過去のイメージを引きずっているのはもったいない気がします。
ハイブランドも取り入れている
実際にハイブランドでも中国の工場で生産している国も増えてきています。
とある有名デザイナーも「中国にいい工場はある。生産地でモノづくりを判断するのはナンセンスだ。」的な発言をしている方もいますし、今後もどんどん中国の技術は進化していくでしょう。
とはいえ格差の大きな国なので、まだまだ技術が追いついていない工場や、衛生面や管理に問題がある企業も少なくないようです。
ここまで話を広げるとどんどん横道に逸れますのでこの辺でやめときますが、中国製=粗悪品というのは早計かな。ということで。
注意!日本で中国人が生産しても「日本製」
勘違いしてはいけないのが、仮に中国人が作っていても日本国内で生産されれば「日本製」になるんです。他にも東南アジアから日本にやってきた方達が作ってもベトナム製、インドネシア製、台湾製とはなりません。
日本で作られたかどうかだけ。
もっといえば、最終工程を日本で行えば全部日本製なんですよね。正直なところ、生産国で判断する時代ではないかなと。
結論:中国製を粗悪品と決めつけるのはもったいない(アメリカ製や日本製の方が好きだけどね)
中国製に対していいイメージを持っていない方も多いとは思いますが、ちょっともったいない気がします。
ハッキリ言って日本なんか経済的にもすでに弱小国ですし、好き嫌いはひとまず抜きにして中国から見習うべきところは多いのかなと思うんですよ。
割とあぐらをかいて楽観視している中高年って多いなーと感じますが、日本人が中国をはじめ海外に出稼ぎに行く未来もそう遠くないのかなって感じます。