アパレル販売員の給料は、ブランドや企業によって振り幅が大きい職種です。手取り10万ちょっとのフリーターレベルの月給しかない会社から、年収1000万超えのハイクラスな給料を受け取れる大企業まで幅広く存在します。アパレルでキャリアアップを目指し年収を上げるには転職するというのも大事な選択肢の1つです。
私はアパレルからセレクトショップで10年ほど販売と店舗マネージメントに関わりました。年収アップを目的に30代で転職をしましたが、転職するにあたって以下2つの選択肢がありました。
- 異業種へ転職し年収アップ
- アパレルからアパレルに転職し年収アップ
結果的に挑戦したい仕事が異業種だったため、異業種転職で年収を大幅アップする事に成功しています。しかし、その転職活動中に給料の高いアパレル企業も多く紹介してもらいました。
今回はアパレル販売員が転職を成功させキャリアアップを目指すための、年収が高いアパレル企業の見つけ方を紹介していきます。結論からいうと、アパレル業界特化の転職エージェントの利用はマストです。
[st_toc]
目次
アパレル業界特化の転職エージェントの存在
現在の転職ブームにおいて、転職エージェントの利用は必要不可欠です。総合転職だけでなく職種によって専門の転職エージェントがあり、中でもアパレル求人に特化したクリーデンスは転職サービスの最大手企業であるパーソルキャリアが運営しています。
クリーデンスはアパレル経験者のみしか利用することができませんが、そのおかげでここにしかないアパレル関連の求人を多く扱っています。シークレット案件も多く、一般募集の提示年収より高く設定されていることも多いです。事実私の前職の後輩は、クリーデンスを通すことで破格の待遇で入社してきました。
クリーデンスがおすすめな理由
- アパレル特化の専門エージェント
- クローズド案件・業界随一
- 専門エージェントならではのキャリア提案
アパレル業界といっても職種は多様で
アパレル業界の職種
- 販売員
- 店舗管理、営業
- 商品企画、バイヤー
- プレス
- EC、マーケティング事業
- パタンナー、デザイナー
他にもあげればキリがないほどに選択肢は多いです。ばっくりとしたイメージでもいいので、希望の職種を伝えることで豊富なシークレット求人を紹介してくれます。
アパレル業界で給料が高い企業と低い企業の特徴
アパレル企業は代理店やフランチャイズもありますので、運営形態が様々です。それによって給料に大きな差がありますのでポイントを解説します。
年収・給料が高い企業はシークレット求人がほとんど
給与面の優遇がある企業は、予算管理が明確になされているため採用費の無駄撃ちをしません。本当に欲しい人材を獲得するため、転職エージェントを使ってシークレット求人を出します。
たとえば上に紹介したクリーデンスはアパレル経験者しか利用できませんので、即戦力となる人材の確保が可能になります。企業側からすれば、求人誌やアルバイトサイトに安く採用費をばら撒いても、欲しい人材が集まるとは限りません。それよりも、高いお金を払ってでも企業と求職者の意向がマッチするアパレル専門エージェントを利用する方が、採用後のミスマッチを防ぐことができますし、ムダが省けて合理的です。
さらに厳しい言い方をすると、転職先を探すのに「転職エージェントを使うという合理的な考え」にたどり着かない人材を欲しがる企業はたかが知れていると思った方がいいでしょう。
給料が高いアパレル企業を見つけるには、転職エージェント限定のシークレット案件を利用することが1番早いという根拠がここにあります。クリーデンスの他には、優秀なヘッドハンターが転職希望者の経歴をもとに企業とのマッチングを見極める「ビズリーチ」も大手アパレル企業や外資系ブランドに好まれます。
ブランドの母体、ショップ形態に注目すること
気になるブランドやショップがある場合、エージェントに確認しましょう。
会社選びの注目ポイント
- 直営店orフランチャイズ
- 国内系or外資系企業
- インセンティブの有無
- セレクトショップやファストブランド
これらの条件によっても給与形態は大きく異なります。理由は簡単で、利益率が高いビジネスモデルであるか?がそのまま社員の報酬に直結します。
利益率が悪い=給料が上がらない
利益率が悪く給料が低いアパレル企業の特徴と、その根拠を次の項目から解説していきます。
給料・年収が低いアパレル企業の特徴
大前提として、仕入れに頼る小売業界は在庫を抱える必要があり粗利を出しにくい傾向があります。そのため余計なマージンが発生するフランチャイズや、自社に生産工場を持たない、仕入れに頼っているショップなどは給料が上がりにくいのが現実です。加えて、社員の販売実績や営業成績による評価がされにくい会社も年収を上げていくのは厳しいでしょう。
注意
- フランチャイズ
- 自社ブランドを持たない
- 自社工場がない
- インセンティブがない
- 求人誌やバイト探しサイトに求人を出しまくっている
炎上覚悟でハッキリ言いますけど、チープなファストファッション崩れのアパレルショップや、洋服屋なのにユニクロの二番煎じのような「自分達らしさ」を感じないブランドやショップは大抵安月給です。働きやすさと給料は別問題とは思いますが、以下の記事は流石にどうかと思いました。
亀山:ブラック企業大賞を取ったことあるんだよね?
石川:取りましたね~。2011年くらいだったかな。新幹線乗り場のキオスクに日刊ゲンダイが置いてあって、ちらっと見たらうちの会社の名前が表紙に出てるんですよ。「なんだこれは」と思って買ったら、ベネッセとうちの会社名が出てて「ブラック企業大賞受賞」って。
亀山:そりゃびっくりだね。
石川:「しまじろうもビックリ!」みたいなことが書いてあって(笑)。
(一同笑)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
亀山:ムダなところってどんなところがあったの?
石川:もう、全部忘れちゃいました(笑)。
亀山:駄目じゃない(笑)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
石川:ですね。でも店舗も残業が少なくなりましたね。今は平均残業時間が月に6時間しかなくて。お店の人は月に1回、3時間早く帰れる日っていうのを作っています。
亀山:じゃあ、もう今はホワイト企業大賞とか、そういうの取ったりしてるの? というかそんなのあるのか(笑)。
石川:それを今バンバン取りまくっていて。「ホワイト500」っていう、経産省が選ぶホワイトな企業500ってやつなんですけど、それを取ったりしています。
亀山:それ、なんか裏から手を回してたりするんじゃないの?(笑)
石川:ちょっと回しました(笑)
(一同笑)
亀山:なるほどね、かなりイメージチェンジに成功したんだね。
石川:そうなんです。だから「昔はブラック企業でした。イェーイ!」って言えるぐらい余裕があります(笑)。
亀山:聞いちゃいけないかと思ったけど、大丈夫なんだね(笑)。
引用:「ブラック企業大賞受賞から6年ーーストライプインターナショナルは、なぜホワイト企業に生まれ変わることができたのか?」
これ社員の立場からするとどうなんですか?
自社で劣悪・過酷な就業状況でついには過労死した社員を出した会社の創業者がこんなこと言ってるんですよ。
「ホワイト500」に選ばれるために裏から手を回した
「昔はブラック企業でした。イェーイ!」って言えるぐらい余裕があります(笑)
イカれてるとしか思えないんですが。
給料・年収が高いアパレル企業の特徴
逆に、給料が比較的高い企業は以下のような特徴があります。
給料が高い企業の特徴
- ハイブランド / ラグジュアリーブランド
- 自社工場やオリジナルブランド
- シークレット求人でより良い人材に採用費を投入
- インセンティブ制度など評価軸が整っている
大型セレクトショップなどは、仕入れも多いですが自社ブランドの確立がしっかりしていることが多くボーナスも支給されるところがほとんどです。商品単価も比較的高いので社員の給料ベースはそこまで低くないです。ただし役職を取っていかないと昇給は難しいですね。
インセンティブが高く、1000万プレーヤーも多いのがハイブランドやラグジュアリーブランドです。外資系の企業が多いので、ミッションに対してどれだけコミットしたかという評価がストレートに給与に反映されます。
圧倒的に成果にこだわり結果を出す=明確な報酬がある
やりがいを強く感じることで、自分の会社やブランドを愛し長く勤め上げる社員が多く、離職率は低いです。
【タイプ別】アパレルからアパレル転職で優遇される!年収を上げるポイント
アパレルからアパレルへのキャリアアップ転職を成功させるには、自身の強みを活かすことが重要です。
販売特化型のアパレル販売員
販売能力に長けている、販売のお仕事が何よりも好きだという方は、その力を存分に発揮できる企業への転職を目指しましょう。
販売成績によってインセンティブ報酬がある企業は、販売の目的も明確になりますしその成果を「給料という形で認められる」最高の舞台です。販売力・営業力を活かし、販売なら誰にも負けない!という最強のプレイヤーを目指すべきです。後輩の育成やマネージメントが苦手な方でも、販売成績がズバ抜けていくと年収1000万プレイヤーも視野に入ります。
オススメ企業
- 外資系ブランド
- ラグジュアリーブランド
- 時計・ジュエリー系など
店長経験・マネージメント経験ありのアパレル経験者
仲間の強みを見出し、チーム・店舗のマネージメントが得意な人は管理職や営業部として会社の核となって運営していくべきです。店長経験やマネージメント経験が豊富な方はいろんな企業に声がかかりやすく、優秀な人材として転職先に困ることはありません。
アパレルの大手企業は管理職の中途採用を強化しているところも多く、待遇もいい傾向にあります。転職するだけで年収がアップするケースが多く、積極的なキャリアアップを目指していきましょう。
オススメ企業
- セレクトショップ
- ハイブランドなど
- 大規模な組織からスタートアップまで
フォロワー多数・インフルエンサー系販売員
個人のSNSフォロワーを増やすことでインフルエンサーとしてフリーでお仕事をもらうことができたり、企業とのタイアップの企画をもらうことができたりと、仕事の幅が広がって行く時代です。現にセレクトショップのプレス出身でフリーランスとして活躍する方も多くいらっしゃいますね。
店舗スタッフが影響力を持つ企業も多く、個人が進出するチャンスは増えてきています。インスタグラムでフォロワーの多い方はそれだけで採用したいという企業も多いです。何より自分自身がさらに飛躍するためにも、大きなグループ企業に入社することでブランド名を上手に使い、個人の知名度アップを加速させていくのも時代にあった戦略的転職です。
オススメ企業
- セレクトショップ
- 知名度の高い有名ブランド各種
転職エージェントのカウンセリングで自身の強みを見出す
自分の強みがわからない、どんな仕事が向いているかわからない・・・と悩む方は、転職エージェントのカウンセリングを利用しアドバイスを貰うことで、新たな気付きが出てくるはず。
毎日多くのアパレル転職者を最適な企業とマッチングさせているプロのエージェント達のアドバイスは、自分を客観的に見つめ直すいい機会です。自分の希望に沿ったキャリアを歩めるように、第三者の意見を参考に転職活動をすすめてください。アパレル専門の転職エージェントはこちらのサイトでも紹介されています。
引用サイト
給料の高いアパレル企業を手っ取り早く見つけるなら専門の転職エージェントを活用すること
年収が低い・給料が少ないなど、給与面で不安を感じる方がおおいアパレル業界ですが、視野を広げてみると高い給料がもらえる企業もあります。大好きなファッションに携われる仕事を続けていきたいけど、このままの給料じゃ不安だという方は、転職エージェントを惜しみなく利用してください。常にフレッシュなクローズド案件に巡り合えるチャンスが眠っています。
ただし、求人はタイミングなので常にアンテナを張って情報を撮りに行くことが必要不可欠です。少しでも転職を考えている方はエージェントに登録し、フレッシュな情報をキャッチできるよう準備しておきましょう。衣食住という人間が生活する上で欠かせないファッションの仕事はこれからもなくなることはありません。
アパレルから異業種転職も考えているという方は、私の実体験記事もお役立てください。
アパレルから異業種転職|内定4つで感じた販売員が活躍する職種や求められている企業
長い間アパレル業界でファッションの仕事に携わってきた私ですが、30代でアパレル業界から異業種へ転職し大幅に年収を上げることに成功しました。今回の転職活動で意識したポイントは次の通りです。 ...
続きを見る