まるで動物のようにふさふさした毛に覆われたトキワシノブ。見方によってはタランチュラのようにも見えますが、その独特な姿形で一気にインテリアプランツとしての人気を広めました。今回は愛好家も多いシダ植物、トキワシノブにスポットを当てて見ます。
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トキワシノブとは?
科名:シノブ科
学名: Humata tyermannii(Davallia mariesii)
原産地:台湾
トキワシノブは常緑の着生植物です。一年中楽しむことができる植物で、成長も早いです。着生植物は土に根をはるのではなく、他の植物についたり石についたりとあらゆるものにくっついて成長していきますので、特徴を活かした様々な育て方があるのもこのトキワシノブの魅力。仕立てる方法によって成長もぐるぐると鉢ごと巻きついたり非常に面白いですよ。
トキワシノブの育て方。
置き場所
トキワシノブは気温の変化に強い植物と言えます。マイナス気温でなければ基本的に野外でも育成が可能です。ただし気温が低くなると成長が緩慢になっていくので、盛んに成長するのは春〜秋にかけてです。高湿や耐陰性に優れており、強い直射日光に当ててしまうと葉焼けを起こすので遮光してあげるといいでしょう。とは言え日光は好きなので極端に暗いところだと葉の色も悪くなってしまいます。
水やり
トキワシノブは水を好みます。鉢で育てる場合は用土が乾いたら、水苔の場合は乾燥してきたら水をたっぷり与えてください。葉水は頻繁に与えて構いません。害虫予防や葉色を綺麗にするためにも効果があります。霧吹きなどで全体にかけてあげましょう。
トキワシノブの飾り方。
トキワシノブは特性を活かして様々な方法で育てることができます。どんな育て方があるのか見ていきましょう。
鉢植え
着生植物ですが、用土を選んであげれば鉢でも管理することができます。普通の観葉植物用土ではなく水苔や、鹿沼土などを使って鉢に植えてあげましょう。どんどん育ち、びっしりと鉢まで飲み込んでしむこともあるかもしれませんよ。
吊るし・壁掛け
着生植物はコルクやヘゴ板、水苔を使えば板や流木にくっつけることができます。そうすることでインテリアとしての魅力がぐっと増します。アイデア次第で色々な飾り方が可能なのでぜひ挑戦して見てください。
トキワシノブの魅力を引き出してあげよう
自生地ではワイルドな姿で成長するトキワシノブも工夫次第ではおしゃれなインテリアプランツとして輝きます。本当に成長が楽しい植物で様々な表情を見せてくれるトキワシノブ。ぜひあなたもいろんな育て方で魅力を引き出して見てくださいね。