エキゾチックプランツ・ビザールプランツ・珍奇植物etc・・・様々な呼び名で親しまれ私たちを魅了する植物の世界。そんな数多い植物の中でも、その佇まいから専門的に収集するラバー(愛好家)も多いタンクブロメリア。
今回はそんなタンクブロメリアの世界をのぞいてみたいと思います。
【ブロメリア】豊富で奥が深いエキゾチックプランツ・タイプごとに紹介
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目次
タンクブロメリアとは?
タンクブロメリアとはパイナップル科/ブロメリア科の植物の中でも、筒状の葉を持ち、その中に水を貯めて(まさにタンク)そこから水分や養分を吸収する植物です。葉の硬さで硬葉系と軟葉系に分類されますが、総称してタンクブロメリアと呼びます。
ブロメリアは着生植物であるため、根よりも葉から養分を得ることに特化しています。
また一回結実性の植物で開花は一生で一度きり。開花後の株からはランナーと呼ばれる子株を出すので、株分けすることで増やすことも可能です。
タンクブロメリアの管理方法
潅水(水やり)
タンクブロメリアは乾燥に強い種類が多いため、少々やり忘れても枯れることはありませんが週1回ほどを目安に潅水しましょう。タンクの中にしっかり水を注ぎ込みむことを忘れないようにしてください。用土にも与えるようにはしますがメインは葉の中に貯めることです。
置き場所
硬葉系
直射日光にしっかり当ててください。日照不足は色あせの原因になるので注意しましょう。また、真夏に強すぎる直射が続くと葉焼けを起こすこともあます。葉焼けの兆候が現れたら遮光してあげることが綺麗な葉色を作るコツです。
軟葉系
遮光気味に光に当てるようにしましょう。硬葉系の品種に比べると直射に弱いものがありますので葉焼けに注意します。
あくまでも目安です。管理する品種によって異なりますので、ご自身の株にあった管理方法は調べておきましょう。
用土
用土は水はけの良いものを選びます。鹿沼土・赤玉土・ヤシチップ・水苔などを使用します。
タンクブロメリアの種類
ネオレゲリア属
ロゼット状の葉が美しいネオレゲリア。小型の種が多く、子株を多く出すものが多いです。壁掛けに仕立てられたものもあり様々な楽しみ方で親しまれています。普及種のファイヤーボールが比較的有名ですね。
ホヘンベルギア属
ツボのような形でずんぐりとした姿が特徴的なホヘンベルギア。ブロメリアの中でも希少価値は高く流通量も少なめです。故に愛好家も多く人気のタンクブロメリアです。希少ではありますが強い品種とされていますので、出会えた方はぜひ育成に挑戦してみてください。
ビルベルギア属(ツツアナナス属)
ツツアナナスとも呼ばれるビルベルギアはシュッとした立ち姿が美しいタンクブロメリアです。ホヘンベルギアとは異なった美しさがあります。葉の模様はスポットと呼ばれるのですが、非常に美しく出るのもこの品種です。交配種も多く、物によっては高値で取引されるようです。
フリーセア属
軟葉系のタンクブロメリアです。フリーセアの仲間にはエアプランツもあり、どれも人気があります。園芸店でも比較的入手しやすい植物です。
エクメア属
エクメアは花苞が綺麗なタンクブロメリアです。葉は硬く、淵に棘があるのが特徴的な品種です。大きめなため非常に存在感がありますよ。
ケスネリア属
このクルンと葉が丸まったケスネリア・マルモラータが人気の品種。元々はこの姿からビルベルギア属に分類されていたそうですが、独立した属になりました。
ブロッキニア属
秘境と言われるギアナ高地に自生するこのブロッキニア。タンクブロメリアの中でもこの種類は食虫性があり、溜まった水の中で消化して吸収するようです。気候が違いすぎるため、日本での育成は難易度が高め。
カニストラム属
カニストラムは短めの葉が数多く広がるタンクブロメリアです。他のブロメリアとは違った存在感のある可愛らしいフォルムが魅力です。
カトプシス属
カトプシスは小型なものが多くスポットもない緑の単色種が多いですが、こちらもブロッキニア同様一部が食虫性の植物とされています。比較的丈夫で増えやすい品種のようです。
ラシナエア属
このラシナエア属も他のタンクブロメリアとは変わった品種があります。このクリスパは細い葉が広くうねっています。大きな葉で包み込むような形状とはまた違う姿です。変わった品種をお探しの方にはオススメです。
まとめ
特徴的な立ち姿と個性的な葉のスポット(模様)で我々を魅了するタンクブロメリア。管理方法自体はあまり難しくなく枯らすことは少ないかと思います。
ただし葉の色だしや株の締まり方など奥が深いのもこの植物の大きな魅力。どれだけ数を育てても長く栽培していても、飽きのこない素敵な植物、タンクブロメリアをあなたも育ててみませんか?