植物に風は重要!風通しを確保することで得られる育成効果とは?

植物と風通しの関係

 

植物育成において重要だとされていること・・・それは「風通しがいい環境」を保つこと。
室内で管理しているとなかなか難しい部分も多く、そもそもなぜ風通しが大事なのか理由を知らないことには最適な環境を作ってあげることはできません。

今回は

植物に風が必要な理由

風通しをよくすることでどんな効果があるのか

風通しが悪いことでどんな悪影響があるのか

そういった疑問を解説していきたいと思います。

[st_toc]

 

植物に風は重要?

 

自然では常に風を受けている

 

当然ですが、自然界に生息する植物たちは常に風を受けて生きています。
逆にいうと風を受けていない状態というのは「不自然」な状態と言えますよね。
鉢で大切に育てていたとしても、生まれ故郷の最も適した自然界に比べると、植物にとってはベストな環境とは言いがたいのかもしれません。

ですがちょっと工夫してあげたり、植物が喜ぶ環境を作ってあげることですくすくと成長してくれます。
後ほど風通しが植物に与える影響を詳しく説明していきますが、風が当たらない状態は植物にとって自然な状態ではなく、適していないということをまずはお伝えしておきます。

風通しが悪いと弱ったり病気になることが

 

風通しが悪いと様々な悪影響が出てしまい、植物が病気になってしまったり、枯れてしまうこともあります。
これも後ほど説明する部分に関わってくるのですが。
室内管理をする場合は

ポイント

できるだけ換気を行う

たまに外に出してあげる

サーキュレーターを使う

などの対策をとりましょう。

 

風通しをよくすることで得られる効果

 

風通しの確保が必要な理由は何でしょうか?
どんな効果が得られるのか・・・解説していきます。

 

水はけ・湿気対策

 

風を浴びせると、空気が循環することで鉢内の蒸れを防ぐことができます。
特に多肉植物などは水はけが悪いと一気に体調を崩して根腐れを起こしてしまったり、温度変化に耐えきれずに枯れてしまったりするケースが。

また、湿気が溜まることで発生するカビなどを防いでくれる効果もあります。
特に日本の夏は気温も湿度も高くジメジメしやすいので、十分気を付けましょう。

 

光合成を促進させる

 

風を浴びることで、植物が呼吸するための気孔の開閉を促進させる効果があり蒸散が活発化、光合成を助ける効果があります。
光合成は植物の成長に欠かせない重要な働きで、活発になることで生育もよくなります。
蒸散は理科の授業でもやったと思うので聞き覚えがある人も多いかと思いますが

植物の呼吸

体温調節

水分の発散

という植物が生きていくための生理現象。
人間も呼吸を制限されたらたちまち命を落としてしまいますよね?
呼吸しずらい息苦しいところでは人間も健康を保てません。
植物にとっても大事なことなんです。

 

害虫を防いでくれる

 

風通しが悪くなると、病害虫がつきやすくなります
特にカイガラムシなどは一年中発生する恐れがあり、致命的なダメージを受けてしまいます。
風通しが悪いと余計な水分が溜まってしまったり湿気が原因となって発生することも。
室内管理でもハダニなどの害虫は発生するので、風通しの確保は必須です。

 

空気中の温度を保てる

 

空気中の温度をある程度保つこともできます。
空気の循環が悪いと熱がこもり、先述した蒸れやカビの発生に直結してしまいます。

風通しをよくすることで新鮮な空気に包まれ鉢内部・周囲の温度変化が和らぐのでトラブル回避に繋がるのです。
梅雨時期などは特に意識的に空気を循環させる必要があるので、できる限りこまめにチェックするようにしましょう。

 

直射から守ってくれる

 

観葉植物などの葉がしげる植物は、直射に当たりすぎると葉焼けの原因になります。
一定の角度で直射日光にさらされることを避けるためには、風を当てて葉が動くようにすること。
一定の状態で直射を受けなければ葉やけのリスクは一気に抑えられるので、室内に置く場合は日当たりが良いからといって窓辺に置くだけでなく、窓を開けてしっかり風に当てましょう。

 

まとめ:風通しを確保し植物の健康管理を!

 

風通しをよくすることで、様々なプラスの効果やマイナス要素の排除につながります。

風通しをよくすると?

  • 水はけを良くし、湿気対策に!
  • 蒸散が活発化・光合成の促進効果
  • 病害虫予防
  • 空気中の湿度・温度管理
  • 直射日光から守る

室内管理をされている方はもちろん、室外でも風通しが悪い場所に置いている方は、サーキュレーターを回すなどして定期的な風対策を行ってみてくださいね!
植物の生育もさらに良くなります。

-植物図鑑・育成知識

© 2024 GOOFAM Powered by AFFINGER5