ショップで販売をしていると、お客様に「この服は何月ごろまで着れるの?」といった質問をよく受けます。
四季のある日本は、年間を通して着る服の素材がころころと変わりますよね。切り替えのタイミングってジャッジが難しいと思います。
冬物から春物に切り替えるタイミング
アウターの切り替え時期
冬物に該当する素材やデザイン
春物に該当する素材やデザイン
などを解説していきます。
とはいえ昨今は気温の変化も大きいため、ある程度の目安として考えてもらって構いません。参考になれば幸いです。
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目次
冬物から春物へ切り替えのタイミングは3月ごろ
結論から言うと、バックリと目安になる時期は3月。
マックスで寒くなる2月を超え、気温が上がりだし春めいてくる頃がちょうどいいと思います。
早い人は2月ごろから衣替えを始める方もいますが、まだまだ気温が安定しないうちは体調管理を考慮して暖かい服装でまったく問題ないです。
S/SやA/Wとは?ショップのシーズン立ち上がり時期
19S/Sとか19A/W(F/W)って聞いたことありませんか?これはシーズンを分けているのですが
- S / S・・・summer / spring 【春夏】
- A(F) / W・・・autumn(fall) / winter 【秋冬】
という感じで別れています。
アパレルショップ(セレクトやブランド)などでは冬物から春物へと変わるS/Sシーズンの立ちあげ時期は大抵の場合2月初旬〜下旬が多いですね。これは当然ショップごとに差はあります。
アパレルショップで春物が購入できる時期
実際は初売り・セール後に1月ぐらいからちょこちょこと春物は入荷しだすのですが、シーズンが切り替わると完全に春物へと変化します。
それと同時にセールが完全に終了するのもこの時期です。
豆知識!
冬物から春物アウターへの切り替え時期
季節の変わり目に大きく変化するものはアウターが代表的です。
冬物アウターと春物アウターへ移行する時期は、こちらも目安として3月頃という認識で問題ありません。
3月は行事が増えてくる時期なので、一般的に「完全に春が来た」という感覚の人が増える時期です。
冬アウターから春アウターへの季節感はデザインでなく素材で切り替え
冬物アウターの代表的な素材はやはりウール生地ですね。
それに加えてカシミヤ・ボア・ファー・ダウンなども冬服に該当します。
デザインはどうかというと、これは一概に一括りにできないのが現状です。
いろんなサイトで「チェスターコートは冬物です」とか「モッズコートは冬だけです」とか掲載されてますよね。あれ全部、ファッションを知らないキュレーションサイトのライターが適当に書いたデタラメです。
ちょっと大げさかもしれませんが、現在は冬物アウターの代表的なデザインを春素材にして変化をつけているものが多いんですよ。
なので、冬物デザインだから春に着れないなんて思わないでください!
現に、モッズコートはライナーとファーを外せばコットンの軽めのアウターとして着れるものが大半です。着方を変えれば活躍の幅はちゃんと増えますよ!ただし、表生地の素材感だけは注意。
冬物アウターの代表的素材
ウール / カシミヤ / ボア / ファー / ダウン など
インナーダウン・ライトダウンは春にも着る流れに
ちょっと補足すると、ライトダウンは春にも着れる流れになってきています。
有名なダウンブランド・タトラス(TATRAS)も春にライトダウンを着ることを提案しており、カーディガンデザインなども出ていますね。
この辺のライトベストなども該当します。
特にレディースのアイテムはこういったデザインが多いですよ。
アウター以外に使われる秋冬物に該当する素材や生地
アウター以外の洋服についても補足しておきます。
特にトップスは季節感の有無で、人からの印象がガラッと変わります。季節感のある服を着るだけで清潔感もでますし、おしゃれの基本です。
ウール・起毛素材は秋冬物
アウターと基本的な部分では同じですが、トップスやボトムなどアイテムが変わるとさらに変化してきます。
冬服の代表的素材や生地
- ウール / カシミヤ / ボア / ファー / ダウン / アンゴラ / アルパカ / フランネル / レッキス / メルトン / コーデュロイ / アクリル / ツイード / 裏起毛 など
- サーモライトやストームシステムのような・防風・保温・発熱などの効果を有する高機能素材
春夏物に該当する素材や生地
では春物への移行に関して、具体的にどんなものがあるのか。
例に出して紹介していきます。
代表的な春夏物素材や生地
代表的な春物の素材といえば
春物の代表的な素材や生地
コットン(綿) / リネン(麻) / コットンリネン(混合) / レーヨン / シャンブレー / パイル / ジャージー / シルク(薄手) / シアサッカー など
基本的には汗を吸収するコットンベースのものが多く、通気性や清涼感のある麻なども代表的な素材ですね。
あとは生地の厚さなどによって春から夏へと変化します。
代表的な春夏物の色
その時々でトレンドカラーはあるものの、一般的な春夏の色としては
パステルカラー / ハイトーン / 寒色系
などが多いです。
重たく温かみのある深い色よりも、軽快で明るい清涼感のある色を選ぶとより季節感が増しますよ!
通年通して着れる万能素材
素材や生地の中には通年使用できる万能なものもあります。代表的なものですと
通年着れる万能素材・生地
コットン / シルク / デニム / ポリエステルなどの合繊
自宅でも簡単に洗濯やケアが可能なものは、通年通して活躍してくれます。
これらはコーディネートするアイテムを変えてあげるだけで活躍するシーズンも長く、非常に便利。メインとなるお気に入りのアイテムは素材を気にしてチョイスすると着こなしの幅が広がりますよ。
最後に|衣替えで季節感・清潔感を出すことが重要
素材を変えて季節感を演出することは、ただのおしゃれという感覚だけでなくTPO・エチケットをわきまえた着こなしに直結してきます。
特にビジネスシーンでは気をつけておきたいポイントです。
清潔感など相手に与える影響は思いのほか大きく、印象を大きく左右します。
ポカポカ陽気の春に暑苦しいウールのニットをきていたり、気温が落ち着きグッと秋が深まってきたときに寒々しいリネンのシャツを着ていたらズボラな印象に感じてしまうもの。
今回紹介した素材や生地・切り替えるシーズンというのはあくまでも目安ですが、ちょっと意識するだけで気分もガラッと変わりますよ!
季節感の演出が苦手な方はファッションレンタルのように毎月格安でいい服をレンタルできるサービスもありますし、利用する価値はあるでしょう。
身にまとう服の素材を上手に変えてファッションを楽しんでくださいね!
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