多肉植物の中でも多くの愛好家がいるメセン類。
代表的な品種にコノフィツムやリトープスといった種類があります。今回は
- メセン類について
- コノフィツムとリトープスの違い
- 特徴や育て方
- メセンの仲間
についてできるだけ簡単いわかりやすくまとめています。
[st_toc]
目次
メセンとはどんな植物?
メセンは、ハマミズナ科(ツルナ科)の多肉植物のうち、観賞用に栽培されるものの通称である。
引用:wikipedia
つまりメセンとは、色々な品種を総称した呼び名になります。
漢字では"女仙"と表記しますが、ツルッとして特徴的な姿から"生きた宝石"とも呼ばれることがありますね。
メセンの代表格|コノフィツムとリトープスについて
メセンの中でも代表的な品種がこの2つの品種。一般的な園芸店でもよく目にすることができます。今回の記事を書くにあたって、参考にさせていただいたのがこちら。
こちらは初めて多肉植物を育てる方にも基礎知識から丁寧に解説されており、非常にとっつきやすい内容になっています。
沢山の多肉植物が写真付きで紹介されていますし、初心者から玄人まで幅広い方に見ていただきたい良書です。ぜひ手にとって見てくださいね。
コノフィツムとリトープスの違いは?
ではこの2種類の植物はどこが違うのでしょうか?ちょっとしたポイントがあるようです。
コノフィツムとリトープスの色の違い
それはコノフィツムとリトープスは色に違いが出やすいということ。生きた宝石などと比喩され非常にカラフルで種類が豊富なこの植物たちですが、色の違いに特徴があります。
全て該当するわけではありません大半が緑色のものが多く、模様がない
コノフィツム | リトープス |
緑色で模様がないものが多い | 薄茶色・褐色で模様が入っているものが多い |
形の違い
皆同じような形なのですが、その中でも色んな形に分類する事ができます。ここにも見分けるポイントが潜んでいました。
コノフィツム | リトープス |
足袋型・鞍型・丸型など葉の形がバリエーション豊か | リトープスとは「石に似た」の意。玉型で頂部が平らなものが多い |
リトープスのほうが頂部が平たいため、光を取り込むことや石に擬態し外敵(虫や動物)から身を守る事も得意なようです。なるほど〜という感じです。
コノフィツムやリトープスなどメセン類の育て方と特徴
乾燥に強い
南アフリカなどの乾燥地帯に生息するため、乾燥には強いです。ですが反対に湿気に弱く多湿は避けて保管しましょう。風通しや日当たりに注意して置き場所を決めるのがポイントです。また、冬型の植物になるため、6〜9月頃までは休眠期に入ります。
水やりの頻度
休眠期は完全に断水します。成育期はたっぷりと水やりをして構いません。乾いたら水をあげるくらいのサイクルで、脱皮する春頃から徐々に水を減らしていきます。シワシワになることがありますが、水を与えるとふっくらと形を戻します(夏はダメです)。
向いている土
乾燥地帯に自生し、湿気に弱い。つまり水はけの良い用土を選ぶといいです。これは他の乾燥地帯に生息する多肉と同じで、サボテン用の土などが向いています。
コノフィツム・リトープス以外のメセンの種類
ギバエウム(Gibbaeum)
ツルッとプリッとした玉姿が非常に可愛らしいのがギバエウム。
まるで赤ちゃんのお尻みたいですねー。
涼しくなりだした秋口から初冬にかけてピンクの可愛い花を咲かせます。群生株は非常に見応えがあり、人気ですよ!
ケイリドプシス(Cheiridopsis)
他のメセン類に比べ葉が長く伸びるのがケイリドプシス(チリドプシスとも)。
ツノが生えたような形ですね。
メセンの中でもちょっと大きめの品種で、花姿も美しいです。
寒暖の差がある方が花つきが良くなります。
フリチア(Frithia)
フリチアは、冬型が多いメセンの仲間の中でも夏型の植物です。
休眠期の冬場は葉が縮んで黒ずんだようになりますが、生育期に入ると緑色になりふっくらしてきます。3〜4月ごろに入ると目覚め流ので徐々に水を。
姿形から冬型の品種と間違えやすいので、生育サイクルに注意してください!
プレイオスピロス(Pleiospilos)
プレイオスピロスは寒さに強く、短時間なら凍ってしまっても問題ないほどに強いです。
写真の"紫帝玉"は、"帝玉"の突然変異種で葉緑素が少ないためこういった色をしています。
人気の品種ですがちょっと毒々しいですね(笑)
エキノス(Echinus)
メセンの中でもちょっと変わった形をしているエキノス。グリーンネックレスのように長く伸びる小型のメセンです。
比較的寒さに強いですが、暑く蒸れる場所だと調子を崩してしまうので、風通しの良い場所で管理してあげましょう。
デロスペルマ(Delosperma)
このデロスペルマはメセンの仲間には見えませんが、ハマミズナ科の立派なメセンです。寒さにも強く、産地によって成育期が異なるので、環境適応力は高いと言えます。
野外で地植えでも、強く育ちやすい品種です。
チタノプシス(Titanopsis)
チタノプシスは肉厚の葉にしっかりと水を貯めこむので通年を通して乾燥気味に育てます。
直射日光にも強く非常に丈夫で、寒さへの耐性もあるので育てやすいです。
ツルッとしたメセンが多い中で、見た目はざらっとした岩肌のようなものもあります。
フェネストラリア(Fenestraria)
フェネストラリアはフリチアに非常に似ていますが、成長サイクルが違うので注意。
棍棒のような葉と、半透明の窓が魅力的。
この窓から光を吸収していますが、ハオルチアにも似ていますね。
トリコディアデマ(Trichodiadema)"塊根性メセン"
メセンの中でも珍しい"塊根性メセン"でコーデックスの仲間でもあります。
育つと塊根がたくましく盆栽のような立ち姿に。
メセンといってもこんな品種もあり実に奥が深いですねー。
まとめ:個性的なメセン類
個性的なメセン類、いかがでしたか?
園芸店でよく見るコノフィツムやリトープスだけがメセンではなく、沢山の品種がありましたね。
しかし、ホームセンターなど専門店ではないお店では、コノフィツムと表記して違う品種ということもあります。
同じハマミズナ科でも違いますので、購入の際には一度確認されてみてください。
個人的にトリコディアデマがメセンの仲間だったとは驚きました。