
photo by T.T.T ~タニクタニカータニケスト~
ビカクシダ(コウモリラン)やブロメリアなど着生植物を自生地のように仕立てる育て方が人気を集めています。それは植物にとって環境がいいというだけでなく、見た目にも素敵なインテリアとしての魅力があるからにほかなりません。
そんな着生植物を仕立てる為の素材として人気の高いバージンコルク。そもそもコルクとは何なのでしょうか。今回はその謎にスポットを当てていきます。
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目次
バージンコルクとは?
そもそもコルクとは何でしょうか?私たちがよく目にするコルクはこんなコルクです。
もしくは写真を貼り付けたり掲示板的に使ったりされるコルクボードが一般的です。しかし植物を着生させるのに適したコルクは違います。

photo by 園芸ネット
見た目はほとんど樹の皮です。ですがコレ、すごく軽く独特の弾力を秘めたみんながよく知る正真正銘のコルクなんです!
コルクとは「樹皮」である
実はみなさんがよく知るコルクはコルク樫という木の樹皮からできています。コルク樫はおよそ樹齢25~30年ほどで最初のコルクを採取できます。樹皮のみを丁寧に剥ぎ取っていくのですが、この最初に採取したコルクをバージンコルクと呼びます。その後、だいたい9年周期で採取可能とされていますが、3回目の採取でようやくワインコルクなどの良質なコルクが取れるようになるそうです。
植物の着生素材として主に使われるのがバージンコルクですが、それには理由があります。
バージンコルクを着生素材にする理由
着生しやすい凹凸のある表面感
コルクは採取を続けていくと表面が洗練されてきます。しかし最初に取れるバージンコルクだけは非常に起伏に富んでおり、表情があります。
着生植物は普段自然に自生する他の植物に活着しますよね?つまり凹凸のある自然の形そのままのバージンコルクは着生植物が根を張りやすい素材と言えます。
バージンコルクは加工がしやすい
柔らかく弾力があるコルクは加工が容易です。穴を開けたり切って形を変えたりと、植物のサイズに合わせて自分好みに仕立てることができます。力があまり必要なく加工できるので女性にも扱いやすい素材ですよ!
雰囲気がありインテリアとして抜群
自然の形そのままで魅力的なバージンコルクは存在感抜群です。インテリアとして一気に雰囲気が出ますよ。いびつな形をしていても仕立てる植物によって個性が活きることもあります。ぜひいろんな形に挑戦してみてください。
潅水(水やり)がしやすい・水捌け抜群
植物を着生させるということは潅水(水やり)が必要になります。着生仕立てはその性質上、土台ごと潅水する必要があります。そうなると、全体を濡らすことになるのですが、ここで水はけの悪い乾きにく素材を土台に使っていると腐ったりカビが生えたりする恐れがあります。着けた植物によくない上に場合によっては衛生面も問題が出てきます。
反面、コルクは水はけがよく乾きやすい素材なのでじゃんじゃん濡らすことができます。もともと軽いですし、壁掛けなどにしても負担がかからず、見た目だけでなく管理面でも万能素材と言えます。
低価格ですぐに手に入る
意外と気付きにくいですが、身の回りで売っているものです。ホームセンターや東急ハンズなどでそれほど高くない価格で手に入ります。もちろん質の良いものを求めるならば価格も上がっていきますが、まずはキャッチーな価格のものから初めてみてはいかがでしょう。
コルク着けに挑戦してみよう
いかがでしたか?コルクにつけるだけでグッと植物の魅力も引き立ちますし、インテリアとしてもかっこいいです。そう難しくないコルク着けにあなたも挑戦してみてください。
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