
photo by minne
一口に植木鉢といってもたくさんの種類があります。
プラスチックや焼き物など素材、形・色も様々です。これは見かけの問題だけでなく、それぞれに優れた部分や意味のある形をしています。今回はそんな植物を育てる上で欠かせない存在・植木鉢について学んでいきます。
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目次
植木鉢の号数とは?
まず初めに知っておきたいのは鉢にもサイズが存在します。号数で表記されるのですが、鉢の号数を知ることで植え込まれている植物の大きさを判断する材料になります。
通販とかですと「◯号サイズ」とかの表記を見かけることもありますね。
号数は直径を表します(1号=3㎝)
3号=9㎝、4号=12㎝、5号=15㎝・・・という具合にどんどん大きくなっていきます。また、号数はあくまでも直径であり深さは関係ありません。
そのため、鉢の深さによって浅鉢(平鉢)、深鉢など呼び方が変わります。
植木鉢の素材
鉢はいろんな素材が使われており、それぞれに特徴があります。どんな違いがあるのかみていきましょう。
素焼き鉢(テラコッタ鉢)

photo by みんなの趣味の園芸
一番目にする機会が多いのではないでしょうか?茶色の素焼きの鉢でどの園芸店やホームセンターにも必ず販売されています。それだけ流通しているのはこの素焼き鉢が優れた性質を持つからです。
通気性・吸水性・排水性と三拍子揃っており、多くの植物にとって相性がいい鉢です。表面に加工がされていない分、鉢自体が呼吸してくれるんですね。
デメリットを強いてあげるならば重いというところでしょうか。ですがその重さも室外管理では風に倒されにくいというメリットに変わりますので、やはりこの素焼き鉢は優れた機能を持っているといえそうです。ただし、インテリアの観点からすると物足りなく感じることもあります。
そんな時はイタリア製のおしゃれな雰囲気のモノをチョイスしてもいいと思いますよ!
プラスチック鉢
プラスチックの鉢は軽いという面で他の素材に比べ優れています。頻繁に場所の移動をしたりする場合には軽いと便利です。風で倒れる心配がない室内管理にも向いています。また、いろんなデザイン・カラーが比較的安価で手に入るのもいいですね。バリエーションを持ちたい方には適していると言えます。
スリット鉢
このスリット鉢もプラスチック製です。見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。このスリット鉢は水はけもよく軽く価格も非常に安価で、大量に植物を管理される方にはもってこいの鉢です。業者さんや生産者さんが使っており、トレイも同じ規格で用意されています。
最近は趣味家の方にも愛用されており、プラントラバーが行き着くところはコスパ・機能面含めこのスリット鉢なのかもしれません。
陶器鉢
陶器、つまり焼き物で作られた鉢も多いです。
デザインや大きさ、形と種類が非常に豊富です。著名な作家さんや窯元の作品は高価なものもありますが、リーズナブルでおしゃれな鉢も多く、鉢を専門に集めているコレクターもいるようです。近年はBASEなどで作家から直接購入できたり、一気に知名度を上げたブランド鉢も出てきています。
重さもあるので野外でも風に倒される心配が少ないのもメリットと言えるでしょう。
ガラス鉢

photo by Naver
ハイドロカルチャーで一気にインテリアとしての立ち位置を広めたのがこのガラス鉢。鉢というよりガラス製の器であれば工夫次第でどんな見せ方も可能です。ただし水が底から抜けないものがほとんどなので、水はけの良い用土で育てる必要がある植物には不向きと言えます。
リメイク缶

photo by Pinterest
多肉の寄せ植えなどで女性を中心に人気の高いリメイク缶。100均の素材などを用いてお手軽DIYもできるため、自由度が高いのも特徴です。色々なサイズや色形も「缶」という1つのジャンルでくくればインテリアとしての統一感も生まれ簡単におしゃれな雰囲気を演出してくれますよ。
鉢カバーという選択
時期的に植え替えが難しい場合や、お気に入りの鉢が見つからない場合。そんな時でも簡単に見え方を変えてくれるのが鉢カバーです。鉢カバーにも様々な種類が存在し、籠状になったものや麻袋のようなもの、木枠でできたものなど選択肢が非常に広いです。
特に大型の観葉植物などにはこの鉢カバーを使うことをオススメします。一気に印象が変わって、素敵な空間を生み出してくれるでしょう。
まとめ|様々な植木鉢を用途や目的に合わせて
植木鉢(ポット)の世界もなかなか奥が深いことを感じていただけたのではないでしょうか?
近年よく耳にするようになった「ビザールプランツ」や「エキゾチックプランツ」などと一緒に、常に植物の世界を表現するために必要不可欠な鉢の存在。鉢を変えるだけでそれに合わせて植物の魅力もグッと引き上がります。あなたにとってのベストな組み合わせを目指して、たまにはポット探しをしてみてくださいね。