ハオルシア(ハオルチア)の育て方や種類|人気の多肉植物特集

ハオルチアとは

 

観葉植物の中でも人気が高い多肉植物、数ある種類の中で近年脚光を浴び地名度もうなぎ上りの"ハオルシア"(ハオルチア)。

今回はそんなハオルシアについて

  • ハオルシアとは?
  • 種類や特徴
  • 育て方

というテーマをもとに紹介していきます。きっとあなたも繊細で美しい彼らの魅力にとりつかれる・・・はず!

[st_toc]

ハオルシア(ハオルチア)とはどんな植物?

 

科名:アロエ科

学名:Haworthia

原産地:南アフリカ

 

ハオルシアは小型の多肉植物で、そのほとんどが南アフリカに自生しています。
その最大の特徴であるルックスは、茎がほぼ無く地中からロゼット状の葉を出しており、非常に可愛らしい姿です。
"窓"と呼ばれる、葉先の半透明の部分から光を取り込み光合成をしています。半地中性の植物ですね。

メセン類にも近い特徴があるのですが、また別の植物。葉の形状などから種類が分けられていますので後述します。

 

ハオルシア(ハオルチア)の種類と特徴

 

ハオルシアは属内でも種類分けがされていて、それぞれに特徴があります。
主に葉の質によって、"軟葉系""硬葉系"に分類分けされますので詳しく見ていきましょう。

 

軟葉系ハオルシア(ハオルチア)

 

ハオルチアオブツーサ

 

その名の通り、柔らかい葉を持つハオルシアを軟葉系と呼びます。軟葉系をさらに細分化すると

粗皮類・・・表皮が厚くざらついており、細長い葉が特徴の窓があまりないもの。

厚皮類・・・玉扇や万象などの表皮が厚くツルッとしたもの。

薄皮類・・・オブト系などの表皮が薄く、透明感のある大きな窓を持つもの。

に分けられます。
中でも透明感のある大きな窓を持つ種類を光を通してみる姿なんか、もう美しさの極みです。人気の高い種類がこの軟葉系に集中していますね。
中でもオブツーサは人気の高い代表種です。

 

硬葉系ハオルシア(ハオルチア)

 

photo by finroot.id

 

硬葉系はまさにアロエのような形をしたものが多いのが特徴。
シュッとしたスタイリッシュな姿がかっこいいこの種類もさらに細分化すると

小花類・・・小さい花を咲かす、花弁が黄色いもの。

少節類・・・大きくて長い花を咲かす、花弁が赤いもの。

に分けられます。
硬葉系の十二の巻なんかは広く普及しており目にしたことがある方も多いかもしれませんね!

 

ハオルシア(ハオルチア)の魅力

 

ここからはハオルシアの魅力や凄いところを紹介します。

 

ハオルシア(ハオルチア)は愛好家が多い植物

 

ハオルシアは世界中で愛好家の多い植物ですが、そのフォトジェニックな姿からSNSもたくさんの投稿であふれています。
日本での人気の高さも伺うことができ、愛好家同士のコメントや情報交換も活発。
同じ植物を愛するものとして、コミュニティが盛り上がることは嬉しいですね。

 

 

@stella10.21がシェアした投稿 -

 

 

@haworthia_pnがシェアした投稿 -

 

 

育成に関する情報や、おすすめの環境・用土など様々なことを多くの人から学べるので、初めての人にもすごく手に取りやすい植物だと思います。

 

斑入り種・過去には驚異の取引額

 

オブツーサ錦

引用元:オークファン

 

人気の高いハオルシアですが、"斑入り"と呼ばれるものは非常に高額になります。
日本の園芸の歴史において斑入りの植物栽培は非常に研究されてきた分野ということですが、見た目の美しさと貴重さから、価格が高騰するケースが多いです。

その理由としては

・斑入りは珍しく、貴重

・斑が入ると増やしにくい

・成長の遅い・そもそも貴重な品種だとなおさら

こういったことが要因となり、価格が高騰。
過去にはなんと195万円で取引されたものも・・・!

車買えるやん!

っていうレベルですが、それほど貴重な株も存在し愛好家を唸らせるハオルシア。
ん〜奥が深いです。

 

ハオルシア(ハオルチア)を狙った盗難事件も多発!

 

これだけの価値のあるハオルシア。
となると当然のように発生する盗難事件・・・
過去に多くの被害を出している模様で、外国人グループによる大きな盗難事件も発生している模様。価値の高い鉢をお持ちの方は管理方法には十分気をつけたいところです。

 

ハオルシアの基本的な育て方

 

大人気のハオルシア、どういう風に管理すれば良いのでしょうか。
育て方を学んで育成に挑戦しましょう。

 

ハオルシア(ハオルチア)の成育期

 

ハオルシアは春秋型の多肉植物です。
暖かくなる3〜6月に生育し、気温が高くなる盛夏時期は一旦半休眠に入ります。そこから涼しくなりだす9月半ばから12月ごろまでは再度生育しますが、寒さの厳しい2月ごろまで半休眠に入ります。

開花する時期も生育期に当たるので、シーズンはきちんとした環境維持を心がけましょう。

 

ハオルシア(ハオルチア)の水やり

 

水やりは用土が乾燥したらたっぷりと与えること。
多肉植物の基本ですが、しっかり鉢底から抜けるように与えます。生育期はこの方法で水を与え、半休眠期は控えめに行ってください。
目安としては10日〜2週間おきに与える程度で構いません。

 

ハオルシア(ハオルチア)に適した置き場所

 

日当たりの良い場所を選びますが、直射日光は避けます
特に夏場の高温の直射日光は避ける必要があり、70〜80%ほど遮光してください。
寒冷紗や遮光剤を使うことで直射はカットできますので、管理場所によっては利用します。
もしくは室内の場合レースのカーテン越しの明るい場所で管理すると、日照不足による徒長は防げます。

 

管理に適した湿度と風通し

 

ハオルシアの自生する南アフリカは、地中海性気候の影響で霧が発生します。
現地のような湿度が高い状態で管理することで、ふっくらとしたツヤのある健康的な株に育ちます

しかし、温室などの密閉状態で風が当たらないと病気になってしまう恐れがあり危険。
湿度は保ちつつ風通しの良い場所が好ましいため、たまに霧吹きで表面に水分を与えることをお勧めします。
もともと日本の気候は湿度が高いため、エアコンの風が直接当たったりしなければ乾燥は防げるかと思いますので、風通しの良い屋外などであればさほど気にする必要はないかもしれません。

 

ハオルシア(ハオルチア)の植え替え・用土について

 

植え替えは半休眠期に入る前に行います。
水はけが良い用土を好むので、サボテン・多肉用土や赤玉土を使うことが多いです。

【赤玉土】多肉植物に欠かせない万能用土の特徴や使い方

    "赤玉土(あかだまつち)"をご存知ですか? 植物の育成に非常に活躍してくれる用土で、いろんな場面で使われています。 多肉植物の愛好家は特に利用している頻度が高く、どんな書籍 ...

続きを見る

また、鉢底石としても優秀な鹿沼土も好んで使われることが多いですね。

鹿沼土とは?
鹿沼土(かぬまつち)とは?特徴や使い方を詳しく解説|赤玉土との違いは?

  園芸用土の一種、鹿沼土はご存知ですか?読み方は「かぬまつち」と読みます。 赤玉土に似ていますが、実際のところどんな使い方をするのかわからない。そんな方に鹿沼土の特徴と使いかたをご紹介しま ...

続きを見る

 

まとめ|人気の多肉植物ハオルシア(ハオルチア)を育ててみよう

 

人気の多肉植物、ハオルシアはいかがでしたか?
個性的で色んな種類がありますが、サイズも大きすぎず、管理も比較的容易です。
丈夫で育てやすい種類が多いため、初めての方でも挑戦しやすい植物ですので、ぜひハオルシアを手に入れて見てくださいね。

ハマってしまうと色んな種類を集める人も多いので、きっと楽しんで育てられますよ!

-植物図鑑・育成知識

© 2024 GOOFAM Powered by AFFINGER5