家庭を持ち子供の成長を日々感じていると、どうしてもその記憶を"鮮明な記録"として残したいという衝動にかられます。
子を持つ親なら一度は頭をよぎるのではないでしょうか。
スマホのカメラも著しく進化し、わざわざ高級なカメラを買う必要があるか?と聞かれるとなんとも言えないのですが、私は実際に購入して思い出が残っていくことに心から満足しています。そういった意味では妻に渋い顔をされながらも"わざわざ"カメラを購入した私は、本当にいい買い物をしたと自信を持って言いきれます。
とは言えズブの素人、右も左もわからず最初に手にすべきカメラをどんな機種にするべきなのか。予算やカメラの知識など不安なことばかりでした。今回は私がSONYのα6300を手にするまでの
私が撮りたかったもの
購入メーカー・モデル候補
α6300の購入に至った経緯
購入してからの使用感
などをお話ししていこうと思います。カメラの購入にあと一歩踏み切れない方・購入モデルを迷っている方の参考になれば。
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目次
高いカメラを購入してまで撮りたかったもの
私にとってカメラを手にするための予算10万円は非常に大きな金額でした。
服屋という職業を生業としているため、服には今まで散々お金をかけてきましたが、別のものを買うのに10万円というのはドキドキもの。
それでも私にはどうしても写真に撮りたいものがありました。
子供や家族の記録を鮮明に残したかった
最大の目標はコレ。
私の30年の人生を振り返っても、写真があまり残っていません。小さい頃の写真はちょっとだけありますが、私の妻も同様に多くの写真は残っていませんでした。プリクラはあるみたいだけど(笑)
でも今ではカメラの性能も進化し、動画撮影もキャッチーなものになってきました。
そんな世の中だからこそ、家族のためにできる限りの思い出を残してあげたいなと。娘が結婚して自分の家庭を持つその日まで。
私は幼い頃に両親が離婚し、父親という存在をあまり理解していません。自分が父親になった時、果たして何ができるのだろうか。漠然とそう思っていました。
多分、父親ってできることは少ないと思うんです。娘ならなおさら小学校高学年にでもなればすぐに父親離れを始めるでしょう。
でも、それはきっと喜ばしいことだと思うし悲しいことではないはずです。
ならば妻が母として娘に寄り添い、私は父として見守っていこうじゃないかと。幼い娘の笑顔を、その思い出を、記録を、どうしても美しく残してあげたかったんです。
父として、夫として。
ブツ撮りや風景などブログ運営にも役立つように
せっかく高額なカメラを買うのだから人物撮り、いわゆるポートレートだけっていうのも勿体無い。
どうせならこのブログに使用している写真のクオリティもあげていきたいなと。そうなってくると、ブツ撮りや風景まで幅広くそつなく取れるカメラがいいのではないだろうかと考えるようになりました。
しかし、所詮素人。
いくら考えたところで実際に手にとって使用してみないと比較する対象もありません。
こういった流れから様々なブログやレビューを読み漁り、2つのメーカーに絞ることにしました。
初心者におすすめのミラーレスのセンサーサイズは何か?
購入の前にもう1つ決めておかなけれなならなかったのがセンサーサイズ。この違いによって必要になるレンズや価格も大きく変わってきます。
詳しいことはいまだにピンときてませんが、要は大きいと高いし性能もいいということでしょう(適当)
- 予算10万以内
- 超・初心者
- いい画質で撮りたい
- 後々のレンズの買い足し
- 互換性
こういった点を考えると、答えは必然的にAPS-Cセンサー1択でした。
予算目一杯つかうことにはなりますが、妥協してしまうと後々絶対に後悔する・安くていいならiPhone Xで十分やん、どうせ買うならいいカメラやろ!という結論に至ったわけです。
カメラ初心者が購入を検討したメーカー・モデル候補
さて、ようやく買うべきものが見えてきました。
カメラを選んだポイント
- APS-Cサイズは欲しい
- デザインが優れたもの(ここはこだわりたい)
- 人気があり、困った時にすぐに調べられる
- 上位機種に乗り換え安い
この問題を私の中でクリアしたメーカーは2つ。FUJIFILMとSONYです。その中でも購入モデルはそれぞれこれだ!という風に絞ったわけですが、ここから2機種の比較に入ります。
詳しいスペックなどはここでは割愛します。
FUJIFILM ミラーレス一眼 X-T100
まずは富士フイルムのこちらの機種。
2018年にリリースされた比較的新しいフジのこちら。FUJIFILMはフジにしか出せない色と言われるほどに鮮明な画質が特徴とのこと。ユーザーも多く、私の中では「FUJIFILMユーザーはかなりコア」なイメージで、その分ツイッターなどのコミュニティでは毎日のようにカメラの話題で盛り上がってるなと。
その中でもこのX-T100というモデルは実のところ各レビューを見るとそんなによくありませんでした。しかし、この機種に惹かれた最大の理由は
ボディデザインと自撮り可能なチルト液晶。
家族で写真を撮りたい私にとって3方向に稼働するチルト液晶は非常に魅力的でした。このいかにもカメラ感溢れるボディのデザインも秀逸ですしね。当初はこちらに傾きかけました。
ソニー SONY ミラーレス一眼 α6300
X-T100を購入しようと思ったところで、急浮上したのがSONYのこちらの機種。
ミラーレスといえばSONYと言われるほどシーンを牽引し続けています。そんなSONYの大人気機種であるこのα6300、実は2016年に発売されすでに後継機であるα6500も登場してます。
この機種の特徴としてはやはりSONY自慢のオートフォーカスの速さでしょうか。子供を撮るという圧倒的な購入理由を考えると、非常に魅力的な機能です。さらに4K動画も撮影可能。ただし、他のメーカーと比べどれほど優れているのかは「今まで手にしたことがない」という理由で比較すらできません。
なんどもいうように、初心者がいくら機能を考えたところで実際に購入して使ってみるまでは結局何もわからないんですよね。
なぜこのタイミングでわざわざこの型落ちモデルを比較対象にしたのか。そしてなぜ購入に至ったのか。これは次の項で説明していきます。
最新機種と型落ち機種で迷った理由
実は購入にあたって色々と相談に乗っていただいた方がいるのですが、その方はSONYユーザー。カメラに関するブログを運営されており、その中でα6500のレビュー記事を拝見しました。
他にも親しくさせていただいている方の中にはSONYユーザーが多く、色々な意見を聞いていくうちに気持ちが傾いてきました。決め手となったのは
- SONYはハイスペックだから初心者が適当に撮ってもそれなりに撮れる
- α6500はタッチパネルと手ぶれ補正がパワーアップ(他にもあるけど)が主な改良点、α6300が圧倒的にコスパがいい
この意見でした。この話を聞いて「間違いないな」と1発で納得して購入に踏み切ったのです。
ちなみにこだわりたい部分であるデザインもかなり気にっています。もともとストリートライクなツラ感は気になっており、私のファッションにも馴染むだろうと。
もうひとつ付け加えると、このα6300はすでに多くの方がレビューされており、非常に満足度・評判ともにいいんですよ。こういった多くの人に愛されるのにはそれなりに理由があって、なおかつトラブルに直面した際も対応策が見つけやすいと判断しました。
ただし、家族での自撮りを叶えるチルト液晶は捨てざる終えません、でも気付いたんです。自撮りするなら三脚を使えばいいということに・・・
SONY α6300を購入して感じたメリット・満足点
ストリート感溢れるデザインと高機能
まずはデザインが完全に私の好みです。
ブラックのボディとマットな質感が潔く、私の中ではストリートスナップ・スタイルに適したフォルムだと感じました。(あくまでも個人の感想)
そしてこのボディに詰め込まれた性能は、写真やカメラについて右も左もわからない私を助けてくれるという安心感。心強い愛機です。
といっても数ヶ月経った今でも全ての機能をよく理解できていません(キッパリ)
今後長い時間をかけて付き合い、理解していこうと思います。
豊富な情報と周囲のサポート
案の定、購入してすぐによくわからないことにいくつも直面しました。
- レンズの種類やおすすめモデル
- 購入すべき付属のアイテム
- そもそものカメラの基礎知識
挙げだすと他にも色々と出てきますが、わからないことと問題ばかり。
しかし、先ほども触れた通りユーザーが多く、有益な情報が出回っているのですぐに調べることができます。周りにSONYユーザーがいたこともあってなおさら。
カメラを購入する際には「そのカメラについての情報がどれだけキャッチできるか」という問題は非常に大事だと痛感しました。
SONY α6300を購入して感じたデメリット・不満点
そこまで不満に感じていることはないのですが、あえてあげるとすれば・・・気になる方は重要視する部分かもしれません。
メニューが複雑で難しい
多くの機能を詰め込んであり、細かく設定できるのは使いこなせればありがたいのかもしれませんが、現状全く把握できていません。
メニュー画面や設定項目がわかりづらく、なれるまでは時間を要しそう。それでも初めて触れる方にとってはどの機種も変わらないだろうと思いますし、他社メーカーから乗り換える方以外は気にする必要はないのかも。
SONY純正レンズは高い
SONYが出しているレンズは価格がやや高いなと感じます。
レンズ自体高価なものですが、それでも他メーカーはまだ手に取りやすい価格も多い印象。
しかし、SONYのミラーレスはAPS-Cからフルサイズに変更した場合、規格が合うため互換性があります。逆にフルサイズのレンズを使用することも可能なようで、SONYと長く付き合う方には長期目線で見るとコスパは変わらない感じ。
ということで基本的にはSONYを使いたおす気持ちで今後も付き合って行く予定です。
ソニー α6300と一緒に購入したもの
購入に踏み切ったα6300ですが、周辺アイテムもいくつか同時に購入しました。初めてカメラを買うので、ある程度揃える必要があったためです。
アクセサリー類はあとあと買い揃えることができますが、最初にこれは!というアイテムをピックしときます。
特に液晶保護は必須です!すでに一度落下させてしまい、その時は保護シートが割れるだけですみましたが、保護してなかったらと思うとゾッとします・・・
ダイアグナルのカメラストラップも購入したのですが、これはかなり思い入れがあるので後日レビューしますね。あとは単焦点レンズも1本追加購入しています。
ダイアグナル・レビュー記事投稿しました
最後に|カメラを購入して日々の充実感が増しています
カメラを購入したことで、確実に今までとライフスタイルが変わりました。
家族でのお出かけもさらに楽しくなりましたし、撮った写真を妻と見返しながら娘の成長を振り返ったり会話する時間も多くなりました。
たったそれだけでと思うかもしれませんが、たったそれだけで物の考え方や視野は広がるもの。最初はほんの少しの「カメラを買ってみようかな」という小さな気持ちの芽生えでした。
実際に購入して写真を撮りまくるというアクションを起こしただけで、自分の世界が確実に広がったのを実感しています。
今後は動画撮影も挑戦しながら、私らしい父親像を見つけていこうと思います。ファインダー越しの娘の成長を、記録と心に焼き付けながら。